資金調達を急いでいる時にも、「ビジネスローン」は頼りになります。しかしビジネスローンであればどんな時でも素早い資金調達が行えるわけではありません。特に融資を受けるまでの必要期間に大きな影響を与える「審査日数」は、申込先によって異なる可能性が高いのです。本稿では、「ビジネスローンの審査日数の目安」や「即日融資を受けるためのポイント」を解説させていただきます。少しでも早く融資を受けるためにも、申込先選びや手続きに関するポイントを意識していただくことが重要です。
ビジネスローンの審査日数の目安は?
ビジネスローンも他の融資商品と同じく、融資を受けるために審査に通過しなくてはなりません。そして審査時に何を重要視するかは申込先次第であり、通過の難易度も申込先によって大きく異なる場合があります。また「審査日数」に関しても申込先次第で大きく差が付きかねませんが、審査基準が厳しい場所ほど結果が出るまでの時間が長引く傾向があります。
つまり逆に言えば審査日数が短いビジネスローンは、短期間での資金調達が期待できるだけでなく、融資を受けやすい場所となる期待も高くなります。まずは申込先によって異なる、「審査日数の目安」をご紹介いたします。
審査日数は「銀行系・ノンバンク系」で大きく異なる
ビジネスローンは大きく分けて「銀行系」と「ノンバンク系」の2つに分けられます。銀行系ビジネスローンは名前の通り、銀行が取り扱っている事業資金専用のローン商品を指します。そしてノンバンク系ビジネスローンとは「預金の受け入れを行わない金融機関」が取り扱う事業資金専用のローン商品となります。
銀行系やノンバンク系それぞれの中でも、申込先や申込みを行った企業の状況によって審査日数は異なる可能性低くありません。しかし、この2つのどちらを選ぶかが、融資を受けるまでの日数に大きく影響するのは確かです。
「銀行系ビジネスローン」の審査日数の目安
銀行系ビジネスローンの審査日数は、「3日から1週間程度」が目安です。中には申込みを行った翌日にも審査回答を行う場所もありますが、審査日数が2週間近くかかる場所も存在しています。そのため申込先選びを慎重に行わないと、思っていたよりも結果が出るまでに時間がかかってしまうかもしれません。
また銀行系は提出書類が多い傾向があり、確認に時間を要することが審査日数がかかる原因の1つとなります。さらに提出書類の多さは、利用者側にとって書類の準備に時間がかかる要因ともなりかねません。このような理由から銀行系ビジネスローンは、融資実行までにある程度の期間が必要になることが多くなります。
「ノンバンク系ビジネスローン」の審査日数の目安
ノンバンク系ビジネスローンでは、申込当日の審査回答を行っている場所も少なくはありません。多くのノンバンク系では翌日には審査結果の通知が行われるため、審査落ちへの不安を感じながら長い時間を過ごすという心配も少なくて済みます。
また銀行系ビジネスローンと比較して提出書類が少なめな場合が多く、来店不要で契約が行える場所も見つかりやすいなど、審査日数が短いだけでなく利便性が高い場所が多いのも、ノンバンク系の大きな特徴となります。
特に「消費者金融」は審査日数が短い
ノンバンク系と呼ばれているの前述させていただいたとおり、預金業務を行わず貸金業を主に行っている企業です。また「信販会社・クレジットカード会社・消費者金融」が代表的なノンバンクとなります。信販会社は分割払いによる商品販売を行っている会社であり、クレジットカード会社はその名の通り、クレジットカードを発行し融資を行っている会社となります。
そして消費者金融は、主に個人に対しての無担保ローンを取り扱っています。ノンバンク系のそれぞれでビジネスローンを取り扱っている場所は存在しており、中でも消費者金融のビジネスローンは審査日数が短く、「即日審査回答」を行っている場所も珍しくはありません。
資金調達を急ぐなら「消費者金融のビジネスローン」がおすすめ
少しでも短時間での資金調達を希望されるのであれば、ノンバンク系の中でも「消費者金融のビジネスローン」がおすすめです。大手消費者金融のCMで多くの方が見かけているかもしれませんが、消費者金融は個人に対しての即日融資を行っている場所が多く存在しています。
そしてビジネスローンに関しても消費者金融は、「即日融資」に対応している期待が高いのです。提出書類が少ないだけでなくオンライン完結サービスなどを行っている場合もあり、小さな負担で即日融資が受けられる可能性も十分にあります。
即日融資を受けるためのポイント
消費者金融が取り扱う審査日数の短いビジネスローンを選んでいただいても、それだけで即日融資が受けられると決まったわけではありません。本当に短い日数で審査を終わらせるためには、申込先選びや手続きの際に気を付けていただきたいポイントが存在しています。ここからは特に資金調達をお急ぎの際には意識していただきたい、審査日数を短くし即日融資を受けるためのポイントを解説させていただきます。
「即日対応」や「即日融資可能」な場所を選ぶ
即日での融資が期待できるビジネスローンの多くでは、ホームページに「即日対応」や「即日融資可能」などと記載されています。即日融資可能であることは、ビジネスローンを利用する上での大きなメリットの1つです。ビジネスローン側にとっても利用者増にも繋がる要素であることから、本当は即日対応可能だが記載しないということは考えにくく、また記載のない場所で即日融資が受けられる期待も高くはありません。
「担保」不要の融資商品を選ぶ
高額融資を希望する際には、担保が必要な融資商品の方が高い限度額が設定される期待が高まります。また担保とした不動産などの価値が高ければ、経営状況が悪化していても審査通過ができるかも知れません。しかし担保も審査対象となることで、審査日数が長くなりかねないという問題があります。
そのため資金調達を急いでいる際には、無担保の融資商品を選んでいただくことをおすすめします。無担保であれば担保の評価にかかる時間が省けるため、審査日数が伸びる危険が回避できるだけでなく、即日での資金調達実現も近づきます。
少しでも早い時間帯に手続きを開始する
シンプルな対応ではありますが、早い時間から申込みを開始する効果は小さくありません。ビジネスローンに限ったことではなく、多くのサービスでは申込みが行われた順に対応がスタートしていくのが基本です。即日対応を行っているビジネスローンでは、午前中に申込みを行なうことで即日融資の可能性も高まると言われています。しかし午前中に申込みが集中した場合には対応が遅くなり、審査日数も予想より長くかかってしまうかも知れません。そのようなリスクを軽減するためにも午前中なら大丈夫と思い込まず、可能な限り早いタイミングで手続きを開始していただくことを推奨します。
申請情報に不備がないよう慎重に入力・記載する
ビジネスローンでは、申込時の申請内容と提出書類、さらに信用情報などを元に審査が進められます。ですがもし申請内容に不備があった場合には、審査が長引きかねません。またビジネスローン側からの問い合わせなどが行われる可能性もあり、状況次第では審査結果にも悪い影響を及ぼす危険も考えられます。
例え経営状況などに不安があったとしても、事実とは違う情報を申請してバレずに済む可能性はほぼありません。逆に状況をより悪くしてしまうリスクの方が高いことから、たとえ故意ではないとしても不備がないように、慎重に情報を入力したり記載したりすることが大切です。
必要書類を素早く提出する
素早い必要書類の提出は、審査日数を短くするためのポイントの1つです。審査日数が短く即日融資が期待できるビジネスローンであっても、提出書類が揃わなくては審査が始められない危険があります。書類提出の遅れは、融資を受けるまでの期間を伸ばしてしまう直接的な原因となりますので、ご注意ください。
また本人確認書類など確実に必要で早めに準備できるものは、前もって用意しておいていただいて問題はありませんが、必要な書類は申込先や状況によって異なる可能性があります。二度手間を避けるためにもまずは申込みや問い合わせを行っていただき、申込先のビジネスローンに必要書類を確認してから準備していただく方が無難であることは、間違いありません。
現金の受取方法も早めに確認
短時間の審査により即日で契約が行えたとしても、振込手続きが行われた時間帯や曜日次第では、受け取れるのが翌日以降になるということも考えられます。またビジネスローンの中には現金の直接受け渡しに対応している場所もあり、振込では間に合わない状況にも非常に頼りになります。
振込による融資が実行されるタイミングに関しては、ビジネスローン会社側だけでなく受取側が利用している金融機関のシステムも影響します。振込を希望する金融機関の口座にどのようなタイミングで入金されるのかを確認しておくことも、スムーズに融資を受けるためには必要なポイントとなります。
審査日数の短いビジネスローンを利用する際の確認事項
審査結果が短時間で通知されるビジネスローンは、即日融資に対応している期待も高く、急いで融資を受けたい状況には適した申込先となります。しかし審査スピードが高いことで何かが犠牲になっているとすれば、本当の意味での資金調達成功は難しいかも知れません。たとえ緊急で資金調達を行なう必要性があったとしても、これからご紹介する注意点はしっかりとご確認ください。
金利は高過ぎないか?
融資を受ける際の金利は、貸付けを行う側の人件費などの費用や利益を見込んで設定されますが、「貸倒れのリスク」に応じて金利は高くなる傾向があります。そして審査日数が短いビジネスローンは審査に長い時間をかけることができないため、貸倒れのリスクを高めに判断し金利にも反映している可能性があります。必要なタイミングに資金調達が間に合うとしても、高金利によって返済の負担が大きくなり過ぎることが危惧される場合には、他社への申込みや融資以外の選択肢の利用もご検討ください。
必要な額の借入はできるか?
貸倒れのリスクは金利以外にも影響を与える可能性があり、リスクが高いと判断された場合には「融資限度額」が抑えられることも考えられます。特に無担保で融資が受けられるビジネスローンは最大限度額が低めとなっている商品も少なくはなく、借り入れできる額が必要十分であるかを判断していただくことも大切です。もし必要な額に対して融資額が不足する場合には、ファクタリングなどを併用し補うという方法も有効です。
「ビジネスローンの審査日数はどれくらい?」まとめ
・ビジネスローンの審査日数は銀行系で「3日から1週間程度」、ノンバンク系では「1日から2日」が目安
・ノンバンク系の中でも無担保ローンを中心に取り扱う消費者金融のビジネスローンは、即日審査回答が行われやすいだけでなく、即日融資が受けられる期待も高い
・即日融資を受けるためには審査日数が短い申込先を選んだ上で、可能な限り早い時間からの申込みやスムーズな書類提出を行い、さらには不備なく手続きを進めることが大切
資金調達スピードの高さが大きな魅力であるビジネスローンですが、銀行系を選んだ場合には融資までに1週間程度の期間が必要になる可能性を考慮しなくてはなりません。もし資金調達をお急ぎであれば、ノンバンク系のビジネスローンをお選びください。中でも消費者金融の融資商品は審査日数が短いのも大きなメリットであり、即日審査回答が実行されるのも珍しくはありません。
さらに本稿で解説させていただいたポイントを抑えて手続きを進めていただくことで、即時融資が受けられる確率は高まります。ただし速さだけで判断するのではなく、金利や限度額もしっかりと確認していただき、融資条件にも納得した上で契約を結んでいただくことが大切です。