法人の借入が即日行えるところを解説します。法人が借入れを即日行うことは基本的に敷居が高く、選択肢が限られます。その中でビジネスローンは即日対応してくれるところが多く、有効な資金調達方法です。法人向けビジネスローンのメリット、デメリットを紹介した後、選ぶ際のポイントやビジネスローン以外の即日資金調達方法について解説していきましょう。
目次
法人が即日借入する方法は
どうしても急な支払いが必要になり、その日のうちに資金が必要になった場合は、法人が借入を即日で行う手段は選択肢が限られます。
銀行は即日融資不可
まず、法人が融資をするところで銀行が最初に思い浮かびますが、銀行から即日融資を受けるのは原則不可能です。銀行は通常申し込みがあってから厳正な審査に日数を要するため、1週間や10日後と言った期間を置いてからでないと通常は融資はしてもらえません。地方銀行の中では早く融資をしてくれる金融商品もありますが、それでも2・3日後となり即日は厳しいでしょう。
増資は最短2日かかる
融資では無く増資という方法があります。しかし増資を行うためには最短で2日かかるため即日の資金調達は難しいです。増資を行いたくても資金を拠出してくれる相手がいないと成立せず、急な出費であわてているような法人では将来性に疑問符が打たれるため出資はあまり期待できません。
法人向けビジネスローンは即日借入可能な方法
法人が即日借入できる有力な手段のひとつが法人向けのビジネスローンです。ビジネスローンは事業性の資金を素早く調達できる手段ですが、法人のみ受け付けている金融機関と、個人も可能なところの2種類があり、法人の場合は両方可能なので、実際にビジネスローンの条件を見比べて判断しましょう。
即日審査と即日融資は違う
注意したいのは即日審査と即日融資は別物であるという事です。即日審査をしてくれて、審査に通っても、融資が翌日になる場合があるからです。申込先の注意事項を確認し、即日審査ではなく即日融資であることを確認しましょう。
法人がビジネスローンで資金調達するメリット
法人がビジネスローンで資金調達するメリットにはどのようなものがあるでしょう。
1.無担保無保証で融資が可能
2.ネット完結で最短即日
3.審査に通りやすい
4.総量規制の対象外
5.赤字でも利用できる
上記、5項目について詳しくみていきましょう。
1.無担保無保証で融資が可能
ビジネスローンは無担保無保証で融資が可能なのが大きなメリットです。規模の小さな法人の場合は担保となる不動産などを持っていないことが多い為、即日資金が必要な時にとても助かる内容です。また法人の場合、保証人が法人代表者という内容のものがあります。これは法人としての支払いが滞った時に代表者個人に支払いの催促が来る内容となっています。
2.ネット完結で最短即日
即日対応可能なビジネスローンは通常Webからの申し込みができるようになっています。必要書類などもWebにアップロードすることで審査が行なわれ、審査が通ればその日のうちに融資の手続きが行われます。
3.審査に通りやすい
ビジネスローンは審査に通りやすいと言われています。もちろん審査が緩いというわけではなく、独自のシステムで行われるため、審査に柔軟性があると言われており、銀行ローンの審査に落ちた人でも通る可能性が高いです。
4.総量規制の対象外
ビジネスローンは、一般個人が借りるカードローンに似ているために誤解がありますが、あくまで事業資金の融資のため、個人的な消費で使うカードローンのような総量規制の対象外です。そのため年収などとは無関係に融資が受けられます。
5.赤字でも利用できる
基本的に赤字決算の場合は審査に通らない場合が多いのですが、ビジネスローンの場合条件次第によっては赤字でも審査に通る場合があります。赤字だとしても資金調達の可能性がある分、法人にとっては心強い味方です。
法人向けビジネスローンデメリット
法人向けビジネスローンには残念ながらデメリットがいくつかあります。
1.金利が高く設定されている
2.借入可能額が低い
3.条件が良いと信用保証協会から保証を求められることも
4.会社の財務状況を確認
上記、4項目について詳しくみていきましょう。
1.金利が高く設定されている
法人向けビジネスローンは、基本的に金利が高いです。その理由は無担保無保証でかつ審査に柔軟性があるため、貸す側が銀行よりもリスクが高いとの判断があり、その分金利を上乗せしている背景があります。
2.借入可能額が低い
ビジネスローンは借入限度額が低いです。最も高くても1000万程度のため、設備投資などの大口の融資には不向きです。つなぎ資金として即日必要な資金を必要な分だけ利用するのには威力を発揮します。
3.条件が良いと信用保証協会から保証を求められることも
ビジネスローンの商品の中で条件によっては、無担保無保証ではなく保証人を求められることがあります。信用保証協会から保証人を求められるケースがあり、ビジネスローンとは別に信用保証協会の審査が必要です。
4.会社の財務状況を確認
銀行系が用意しているビジネスローンの商品によっては法人企業の財務状況を細かく確認する場合があります。
法人向けビジネスローンの選び方
法人向けビジネスローンの選び方について、主に次の3つのポイントで比較すると適切なローンが選べます。
1.融資までのスピードで比較
2.金利で比較
3.限度額で比較
以下、詳しくみていきましょう。
1.融資までのスピードで比較
融資までの速度は重要な比較対象です。即日融資を考えているなら最も重要な部分と考えられ、各社のビジネスローンを見比べながら即日融資対応と明記しているところを選びましょう。
2.金利で比較
ビジネスローンを金利で比較する方法があります。基本的にビジネスローンの金利は高く設定されていますが、複数社を見比べながら、たとえ0.1%でも低い金利を設定しているところを選ぶと、後々の返済が楽になります。
3.限度額で比較
ビジネスローンの限度額で選ぶ方法があります。銀行融資と比べて借入限度額が低いのがビジネスローンですが、その中でも比較すると少しでも高い限度額のところが見つかるので、できるだけ限度額が高いところを探してみると、借りれる資金に幅ができて有利です。
ビジネスローンに似ている事業者カードローン
ビジネスローンに似ている事業者カードローンがあります。カードローンの中でも事業者向けに用意された金融商品で、用途は一般的なカードローンに近いものがあります。資金の使用目的など条件次第によってはビジネスローンに代わって利用することも検討できます。
闇金や違法業者には手を出さない
ビジネスローンやカードローンでも審査に落ちることがあります。可能性としてはブラックと呼ばれる信用情報に記載があるからと考えられますが、その条件でも借りられるのは基本的に違法業者である闇金融になります。しかし、闇金融は一度手を出すと、大きなリスクを背負う恐れがあるので、どれだけ厳しくても手を出してはいけません。
売掛金があればファクタリングも即日で
もし手元に売掛金があるならファクタリングという方法があります。ファクタリングは持っている資産を現金という資産に交換するもので、手数料はかかりますが負債を追うことがありません。ファクタリングも即日対応してくれるところが多いので、資金調達には有効な手段です。
法人の借入れ即日のまとめ
法人の借入れを即日に行う場合は、ビジネスローンが一般的です。ビジネスローンは即日に対応してくれて審査も柔軟性がありますが、金利が高く借入限度にも制限があるので注意しましょう。つなぎ資金なら事業者向けのカードローンやファクタリングという選択肢もあります。