法人カードローンについて解説します。カードローンは個人が急な出費が必要な時に利用できる融資方法ですが、個人とは別に法人を対象にしたカードローンがあります。法人カードローンの特徴やメリット、デメリットについて紹介しながら、ビジネスローンなどの似た融資方法の違いについて解説しましょう。
目次
法人カードローンとは?
最初に法人カードローンについての特徴について簡単に紹介しましょう。
事業資金のためのカードローン
法人向けカードローンは、法人(事業者用)のカードローンです。一般的なカードローンは、使徒自由の少額ローンですが、法人向けカードローンは、あくまでも法人が事業を行う際に使うものなので、あくまで事業用にのみ使える資金です。
銀行やコンビニなどのATMで利用可能
法人カードローンは、事業向けですが利用方法は、一般的なカードローンとほぼ同じです。そのため銀行やコンビニにあるATMで簡単に利用できますし、ネットから融資を申し込む事が可能です。
限度額の範囲内であれば融資が繰り返し可能
利用目的は事業資金ですが、利用方法は一般的なカードローンと同じなので、限度額の範囲内であれば繰り返し融資が可能です。具体的な事例で言えば100万円の限度額があれば、最初に80万円借りて、10万円返して残高が70万円になった時に追加で30万円まで借りられます。
法人カードローンとビジネスローンの違い
法人カードローンに似た言葉にビジネスローンがあります。どちらもカード式でかつ事業者向けの資金という点では同じです。ビジネスローンの場合金融機関の商品によっても変わりますが、一般的には法人向けカードローンと比べて借入限度額が高くて総量規制外である反面、審査がやや厳しいという特徴があるようです。
法人向けカードローンのメリット
法人向けカードローンにはどのようなメリットがあるのでしょう。主に次の項目があげられます。
1.最短で即日の融資可能
2.何度でも小分けに融資を受けられる
3.様々な借入方法があるので便利
4.無担保・無保証でかつ審査に通りやすい
以下、4つのメリットについて詳しくみていきましょう。
1.最短で即日の融資可能
法人カードローンは、金融機関の商品によっても違いがありますが、多くは即日融資が可能です。一般的なカードローン同様にWebなどで審査を行ったうえで審査に通れば、その日のうちに入金してくれます。後日カードが送られてきます。但し、即日融資を目指すなら午前中など早い時間にしないと間に合わないかもしれません。
2.何度でも小分けに融資を受けられる
法人向けのカードローンの場合は、一般的なカードローンと基本は同じです。融資の限度額以内であれば、一度に融資を受けて毎月返済という方法ではなく、小分けに少しずつ融資を受けられるという特徴があります。
3.様々な借入方法があるので便利
法人カードローンの場合は、借入方法もいろいろと選べます。ATMを使って引き出す方法やネットを使った融資を受ける方法が一般的ですが、場合によっては電話にて振り込んでもらう方法があります。その時の状況に応じて借入方法が選べるのが大きなメリットです。
4.無担保・無保証でかつ審査に通りやすい
一般的な事業融資の場合は、担保が必要だったり保証人を立てなければならない場合があります。しかし、法人向けカードローンはその必要がありません。無担保、無保証で申し込みができます。さらに、ブラックと呼ばれる信用保証調査に記録が残っていない限り審査に通ると言われています。
法人向けカードローンのデメリット
法人向けカードローンには当然デメリットがいくつかあるので利用時に注意しなければなりません。
1.キャッシングの法人カードは異なる
2.ビジネスローンより金利が高め
3.商品ごとに返済方式が異なる
以下、3つのデメリットについて、詳しくみていきましょう。
1.キャッシングの法人カードは異なる
法人カード(クレジットカード)のキャッシング機能と法人カードローンは非常に似ています。どちらも事業資金を融資してもらう方法ですが、似て非なるものです。クレジットカードの法人カードの場合は、総枠の中にキャッシング枠があることが多く、例えば総枠が100万円でそのうちの50万円がキャッシング枠といった具合です。つまりショッピングで70万円使用した場合、残りの30万円がキャッシング枠となりますので注意しましょう。法人カードローンの場合はそれだけがひとつの商品なので、ややこしいですが使い分けるようにしましょう。
2.ビジネスローンより金利が高め
法人カードローンは、ビジネスローンやそのほかの銀行融資などと比べると金利は高いです。これは法人カードローンのメリットでもある無担保無保証や審査が比較的緩いと言われていることに起因しており、これらのメリットがある理由として金利を高く設定しているからです。そのため最高の金利は利息制限で決められているギリギリの場合が多いです。
3.商品ごとに返済方式が異なる
金融機関が用意している商品によって返済方法が変わるので注意しましょう。融資を受けた資金の返済には元利定額方式、元金定額返済方式、残高スライドリボルビング方式などがあり、利用を検討している法人カードローンでどの返済方式を採用していて、それはどういう返済方法なのかをあらかじめ理解しておかないと、あとで後悔する可能性があります。
法人カードローンの利用手順
法人カードローンの利用手順を見ていきましょう。金融商品により違いはありますが、おおよそ次のような利用手順となります。
1.申込と仮審査まで
2.必要書類の提出
3.本審査で通れば契約
4.カード受け取って融資可能
5.追加の借入や返済
1.申込と仮審査まで
即日融資をうたい文句にしている法人カードローンはほとんどがWebやアプリなど、ネット上で申し込みができます。24時間いつでも受け付けているので、その気になればすぐに申し込みが可能です。カード会社によっては仮審査を行なっている場合もあり、仮審査が通れば本審査に移れます。
2.必要書類の提出
必要書類を提出します。仮審査がある場合は仮審査に通った場合に行われます。必要書類はカード会社によって異なりますが、通常法人代表者の本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証)が必要です。さらに決算書や商業登記簿謄本が求められる場合があり、個人向けよりも少し書類が多いのが特徴です。あらかじめ用意しておくようにしましょう。なお書類は即日融資に対応するため、スマホなどで撮影したものを送る場合が多いようです。
3.本審査で通れば契約
申し込みと必要書類を提出すると本審査になります。本審査で書類の内容に相違がないか、虚偽の申請内容でないかなどが調べられ、最終的に信用情報に問題がないかどうかを調べられます。問題がなければ本審査に通り、契約に進みます。
4.カード受け取って融資可能
契約まで行けば融資可能です。カードが送られてくるまでには数日かかりますが、即日融資可能な金融機関の場合は、その日のうちに指定された口座に振り込んでくれます。
5.追加の借入や返済
契約後、カードが届けば追加の借り入れは限度額の範囲内で可能です。また毎月の返済をカードを使って行ったり、Webから相手先の口座に振り込むなどの方法を行います。
まとめ
法人カードローンは、個人向けのカードローンと同じように限度額の範囲内であれば何度でもATMなどで借りることができるので大変便利です。ただあくまで法人向けなので、法人の事業用の融資に使用用途が限られるので注意しましょう。