通常の融資で資金調達しようとしても、審査が厳しい、審査に時間がかかる、落ちる可能性があるなど、そのハードルの高さに困ってしまうこともあります。
かといって、他の方法で資金調達するのが難しく、まさかヤミ金融などに手を出しては破滅してしまいます。
そういう時に役立つのが「ビジネスローン」です。ビジネスローンは通常の融資と比べて審査が甘いと言われていますが果たして本当なのでしょうか?
今回はビジネスローンの審査について考えます。甘いのか、それとも審査の内容が異なるから融資が下りやすいのでしょうか?
目次
ビジネスローンの審査は「スコアリングシステム」を用いています
銀行融資の審査は、決算書の内容、現在の借入、過去の信用情報、経営者の人格、今後の売り上げ見込み、登記簿謄本の内容、同業他社の動向などさまざまな要素を換算して、時間をかけて審査します。
一方、ビジネスローンは迅速融資が特徴で、融資決定までの時間が短く、最短即日、遅くても1週間程度で融資が決定されます。
これは審査が甘く、あまり深く審査していないから、というわけではありません。通常の融資の審査とビジネスローンの審査ではやり方が少々異なるのです。
ビジネスローンの審査は、決算書や資金繰り、既存の借入額、事業計画などによる総合的な判断ではなく、「スコアリングシステム」という統計的データを用いた審査が特徴です。
それにより、時間がかからず、結果的に「審査が甘い」という印象を受けます。甘いと感じる人は、自社のスコアが良いので、すぐに融資が決定し拍子抜けしてしまうのでしょう。
決して「ザル審査」ではなく、統計的な観点からしっかり審査しています。つまり、ビジネスローンが決まるということは、それなりにしっかりした経営を行っているので、ご安心ください。誰でも緩い審査でお金を貸しているわけではありません。
もちろん、法律で定められた「融資」なので信用情報照会します。そこに問題があると、いくらスコアが高くても落ちます。
スコアリングシステムを紹介
ビジネスローン独特の審査方法「スコアリングシステム」とはどのようなものなのでしょうか?
スコアリングシステムとは、統計モデルに基づき、申込者である個人・企業の信用度を点数化することで信用できる人かどうかを判断する仕組みです。
申込者の決算書などのデータ、あるいは信用情報照会の結果をもとに、コンピューターが審査するため、決定までのスピードが早く「甘い」と感じてしまう人もいます。人の感情が入らず、情状酌量などもないので、甘くなく冷酷なシステムともいえるかもしれません。
スコアリングは決算書・信用情報・過去の同業他社の融資データなどを計算し、その会社に融資した場合の「貸し倒れ率」を予測します。貸し倒れ、つまり融資先が返済不能になるリスクが低ければビジネスローンが実行されます。スコアリングシステムは以下の流れで進みます。
- 決算書などの情報を入力する
- 同業他社、類似の会社の融資データを探す
- 同業他社の貸し倒れ率を算出する
- 申し込みした会社の推定貸し倒れ率を計算する
- 推定貸し倒れ率+ビジネスローン会社の利益を計算=A
- Aがビジネスローン金利の上限内なら審査通過
- Aがビジネスローン金利を超えるならば審査に落ちる
- 最終的な決定はビジネスローン会社の専門スタッフが行う
スコアリングの結果、
貸し倒れ率+金融機関の利益<上限金利(で換算した金額)
となれば、ビジネスローン会社に損はないので、融資は実行されます。貸し倒れにならないスコアを出せるかが重要になります。
最後の段階で多少の情状酌量や特段の事情の配慮が行われる可能性はありますが、基本的に、貸し倒れ率が低ければ審査に通過します。
同業他社の貸し倒れ率が低い業種であれば、ビジネスローンの審査が「甘い」と感じることが多くなります。
甘いわけではないが審査に通りやすいビジネスローンのポイントをチェック!
機械的にスコアリングされるので、そのスコアを審査に通りやすい値にするのがポイントです。
上限金利が高い
スコアリングシステムによる審査は
貸し倒れ率+ビジネスローン会社の利益(=A)<上限金利
ならば通ります。上限金利が高いビジネスローンならば、(A)よりも高くなりやすいので、審査に通りやすくなります。
上限金利は利息制限法の範囲内ですので、融資金額によって15%~20%になります。
利用者が支払う金利が高いほど審査に通りやすいのは、ある意味当然ですが、支払利息も高くなるので、なるべく金利を抑えるのに越したことはありません。
ノンバンク、消費者金融系のビジネスローンを利用する
銀行系のビジネスローンは上限金利が低いため、スコアリングシステムでは不利になります。
また、銀行系の場合+αとして、ポイント以外の審査も交える可能性があります。上限金利が高く、通りやすいのはノンバンク(銀行以外)、つまり消費者金融系の会社になります。
ビジネスローンを借りるうえではノンバンク系が良いのですが、後日別の融資を(特に)銀行で借りたい場合、ノンバンク、消費者金融との取引はマイナス査定になることもあるので注意してください。
事業者向けビジネスローン専門会社
個人向けの消費者金融ではなく、事業者向けビジネスローン専門会社もあります。
そうした会社は、ビジネスローンを利用する事業者のニーズを把握していて、ノウハウも蓄積しています。
事業者向け専門のビジネスローン会社は、「事業者に融資を行わなければ利益が得られない」わけで、なるべく融資を通そうとします。その結果、他の(金融商品も扱う)ビジネスローン会社よりも甘い評価が出やすくなるというわけです。
審査を却下していてはその会社はやっていけないという事情もあります。ただし、そういう会社の金利は高くなりがちですので、やはり高い金利を許容できるかがカギになります。
中小規模のノンバンク、消費者金融
銀行からの融資の場合、地銀や信金よりもメガバンク、都銀の方が審査は厳しい傾向にあります。それと同様にビジネスローンの場合も、大手の会社の方が審査は厳しい傾向にあります。
これは中小規模の会社は、大手で弾かれたお客様も相手にするためですが、最初から中小を狙えば、「弾かれた問題児」ではなく「最初から当社に来てくれた優良顧客」となるため、丁寧な接遇からの甘い審査につながりやすいのです。
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少しでも審査について不安な場合、アクト・ウィル株式会社のビジネスローンをおすすめします。
決して「甘い」わけではなく、貴社の良いところを積極的に評価し、加点法によって審査通過ラインを判定します。
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