ビジネスローン 独自審査で検索すると
「ビジネスローン 独自審査 審査甘い」「ビジネスローン 独自審査 必ず借りれる」といったタイトルが出てきます。
ではビジネスローンの独自審査とは何でしょうか?
独自審査は一般的な審査と何が違うのか?
その前に、そもそもビジネスローンは何をどうやって審査するの?
など、さまざまな疑問が浮かんできます。
そこで今回はビジネスローンの独自審査についてわかりやすく説明します。
本記事ではビジネスローン審査の基本事項をはじめ、独自審査の内容、一般的な審査との違い、そして独自審査のメリット・デメリットまで解説します。
ビジネスローンを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
独自審査のビジネスローンは審査が甘い?〜1.ビジネスローン審査の基本から考える
ビジネスローンの独自審査内容とメリット・デメリットを知るために、まずビジネスローンの審査についての基本事項を知り、比較できるように知識のおさらいをしましょう。
ビジネスローン審査の基本
ビジネスローンとは、「ノンバンクや大小の消費者金融が取り扱う、利用までの時間が短く手続きもカンタンな事業資金の融資」です。
銀行などの金融機関で「〇〇ビジネスローン」といった融資があってもそれは商品名というだけで、あくまで事業資金融資のひとつです。
実際は証書貸付やカードローンなどの事業資金融資なので、いわゆるビジネスローンとは異なります。
ビジネスローンは審査が柔軟で、審査時間も早いのが大きな特徴ですが、審査をする項目(チェック事項)は銀行の事業資金融資と変わりません。
つまり、あくまで審査が柔軟で早いだけで、審査自体は銀行の事業資金とほぼ同じなのです。
では、具体的にビジネスローンでは何を審査しているのか?それはビジネスローンの申込書を見ればわかります。
ビジネスローンで何を審査するか?は申込書を見ればわかる
ビジネスローンは銀行の事業資金融資とほぼ同じチェックをしていると書きましたが、これはビジネスローンの申込書(インターネットの場合は「申込フォーム」など)を見ればわかります。
実際にこうした申込書に記入(ネットなら入力)されたことがらをもとに、融資をするか判断するのです。
また近年では融資でもIT化が進み、申込み入手した内容をもとに、蓄積された膨大な情報(いわゆる「ビッグデータ」)と照らし合わせて融資判断する「AI審査」が銀行融資でも主流になっていて、ビジネスローンの分野でも同様に「AI審査」を導入している会社が増えつつあります。
AI審査は別名「スコアリング審査」とも呼ばれ、ビッグデータから比較・分析をしてローンを申し込んだ人のスコア(採点)をすることで融資の可否を決めます。
では以下、審査(スコアリング審査)でチェックされる項目のなかからピックアップして、何をチェックしているのか?を紹介します。
<ビジネスローンで何を審査するか?は申込書を見ればわかる>
• 個人信用情報
申込フォームでは「個人信用情報の同意」が必要になっている
紙の申込書は同意をチェック、あるいは「はい」「同意します」に〇をする
ネットでは上記と同じ箇所にチェック入力することで同意したことになる
これにより、個人信用情報で延滞や自己破産などいわゆるブラックリスト(異動とも)先では無いかをチェックする
• 企業名、所在地、設立年月日(会社が申し込む場合)
企業名、所在地、設立年月日などで過去に倒産や不渡り(約束手形や小切手が支払できないこと)が無かったか?をチェックできるようになっている
また会社名が違っても代表者が同じ(申込書では会社の代表者氏名、生年月日も必須)なら実質的に同一の会社では無いか?とも調べることができる
• 自己所有の不動産
自宅や会社の事務所など所有する不動産は、登記内容を閲覧すれば銀行や金融会社の担保になっていないかチェックできる
担保設定があれば、現在借金が残っていることがわかる(借金が無くなった後で担保を外さずにそのままにする人は少ないので)
ビジネスローンの独自審査とは?
ここまでは一般的なビジネスローン審査を説明してきましたが、では独自審査とはどのようなものでしょう?
「独自審査」の意味
ビジネスローンを扱うノンバンク、大手や中小の消費者金融は、各社それぞれの基準、チェック項目で審査します。
その意味では、各社の審査は全て独自審査ということになります。
そこで「わが社の審査は甘いですよ」と暗にアピールするため独自審査という言葉を使うケースが多いようです。
たとえば独自審査は中小の消費者金融会社に多いのですが、その公式サイトには以下のような記載があります。
「決算書や数字だけに頼らない、当社独自の審査基準があります」
「多角的な視点で総合的に審査をすることで、赤字の企業様にも融資できます」
審査が甘いですよとは言えないので、このような表現でアピールしているのです。
ところで、ここで「中小の消費者金融会社」と書きましたが、中小とは言っても正規の業者のことで、貸金業者として認可されている事業者で、ホームページに貸金業者の登録番号が明記されています。
登録番号の記載がない場合は、登録を受けていない金融業者、つまりは闇金になりますので、しっかり確認することが重要です。
【参考出典】
金融庁/貸金業者登録一覧
https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasi.pdf
独自審査は審査が甘いのか?
では独自審査は本当に審査が甘いのでしょうか?
審査でチェックする項目でも説明しましたが、過去に異動(ブラックリスト)の経歴がある場合、ビジネスローンでも審査が通りにくくなります。
しかし借金を返せなかった過去があっても、あるいは赤字が大きい会社でも、融資をする側が貸すと判断すれば融資は受けられるのです。
このように、銀行や大手なら審査落ちになる会社にも融資をする金融会社はあるのです。
言い換えれば審査が甘いのではなく
「間口が広い」というのが独自審査なのです。
ビジネスローン独自審査のメリット
ビジネスローン独自審査のメリットは、上記したように銀行や大手で審査落ちになった場合でも融資を受けられる可能性があるという点につきます。
とはいえその代償ともいうべきデメリットもありますので、注意が必要です。
ビジネスローン独自審査のデメリット
独自審査のビジネスローンは審査が柔軟な反面、
融資する側はリスクを負う訳で、そのため融資の金利は高めになっています。
実質年率15.0〜20.0%までと、上限金利(法で規制されている金利の最高限度)近くになっている会社もあります。
とはいえ、借りる側が高金利を承知で利用するなら、高金利とは言えもちろん違法なものではありません。
独自審査のビジネスローンは審査が甘い?のまとめ
独自審査で金利が高い金融業者からでも、事業に必要で自分が納得するなら利用するという選択肢もあるでしょう。
ただし繰り返しになりますが、利用を検討するときは正規の業者であるか?は必ず確認してください。
悪質な業者にだまされると、とんでもない痛手を負う恐れもありますので充分注意が必要です。
こんなダイレクトメールやホームページ等にご注意ください
悪質業者は、低金利などの極端な好条件で借入れを促したり、実在業者の商号やロゴ、広告モデルなどを不正使用したダイレクトメールやホームページなどを作成して実在する業者を装い、消費者へアプローチをかけます。ここに掲載したダイレクトメールやホームページは、実際に使用されたものです。正規のものと見ただけでは判断がつかない場合もありますので、登録業者であるかどうかを調べるのはもちろん、ダイレクトメールやホームページだけで安易に連絡せず、実在業者のホームページなどで電話番号の確認などを行って下さい。
日本貸金業協会/ヤミ金(悪質業者)の実例検索
https://www.j-fsa.or.jp/personal/bad_contractor/