事業を営んでいる人にとって、課題になるのは資金繰りです。
お金がショートしてしまったら、たとえ黒字でも倒産する可能性もありえます。
そのため資金を回すためにも、さまざまな資金調達方法を用意しておくと安心でしょう。

事業資金を調達するにあたって、今回紹介するビジネスローンの活用も選択肢のひとつです。
ビジネスローンは申し込みが簡単といわれています。
スピーディかつ簡単に融資が受けられると評判です。

ここではなぜ簡単にビジネスローンを利用すれば資金調達できるのか、その理由についてみていきます。
またビジネスローンの申し込み方法についても紹介しますので、参考にしてください。

ビジネスローンによる借り入れが簡単といわれる理由

ビジネスローンによる借り入れは、ほかの資金調達方法と比較すると簡単といわれます。
その理由はいくつかあります。
なぜ簡単なのか、主な理由について以下で詳しく見ていきましょう。

審査が甘いから

ビジネスローンは銀行融資と比較すると、審査が甘いといわれています。
審査が甘い、つまり融資される確率が高い、よって簡単に資金を確保できるわけです。
審査落ちのことを想定して、さまざまな金融機関を回るようなことも起こりにくいわけです。

ローン会社にもさまざまなところがあります。
そして銀行融資よりは審査に通りやすいといわれますが、それにも理由はあるのです。
銀行融資の場合、直接利用者に貸し付けます。
もし利用者が返済不能の状態になると、回収できない不良債権は銀行の損失になってしまうでしょう。

一方ビジネスローンの場合、保証会社が付いていきます。
万が一利用者が返済できなくなっても、保証会社が保証してくれるので債権回収リスクも低いのです。
よって審査も甘めに設定しているわけです。

またそもそもビジネスローンは、銀行では融資を受けるのが厳しそうな人のための、受け皿的な役割を担っています。
銀行融資の審査で否認されてしまった人を対象にしているので、その分審査のハードルを低くしているわけです。

審査がスピーディだから

これは審査が甘いに関係することです。
審査でも銀行融資並みに、細かくチェックしません。
このため審査期間も短縮化できるわけです。

銀行融資の場合、審査通過して融資実行されるまで少なくても1か月、場合によっては3か月近くかかってしまうこともありえます。
しかしビジネスローンの場合、どれほどかかっても1~2週間後には借入可能です。

ノンバンク系の中には、最短即日融資を売りにしているところもあるほどです。
スピーディに借入できる、このようなところも簡単に借りられるといわれる理由となっています。
急な出費を強いられた、とりあえず当座をしのぐためのつなぎ融資に、活用している法人は少なくありません。

担保や保証人なしでも借り入れ可能

担保や保証人を用意しなくても申し込みできるのも、簡単といわれる理由のひとつです。
銀行融資の場合、返済不能になったときのために担保や保証人を付けるよう、求められる場合もあります。
担保にできるような資産がないと、申し込み自体が厳しいでしょう。
また保証人がなかなか見つからないという場合もあるでしょう。

ビジネスローンであれば、基本的に担保や保証人を準備する必要はありません。
「お金を借りたい」と思ったときに気軽に申し込みできるので、簡単に利用できてよいと感じている法人も多いのです。
ただし法人の場合、法人の代表者が連帯保証人となるように求める場合が多いので、この点は注意が必要です。

来店不要で契約できるから

ビジネスローンの中には、来店せずに融資を受けられる商品もあります。
経営者は普段自分の仕事に忙しくて、なかなか金融機関の開いているときに店舗を訪れられないという人もいるでしょう。
ビジネスローンの中には、Web完結で手続きできるような商品も見受けられます。

ネットで申し込んで手続きを進められれば、なかなか平日の日中外出できない経営者でも気軽に利用できます。
こういったところもビジネスローンは簡単に利用できると、評価される理由のひとつです。

ビジネスローンの中には、カードを発行しているところも見られます。
カードでローン会社もしくはコンビニなど提携しているATMで、借り入れや返済手続きできるような商品もあります。
自分の口座からお金をおろすような感覚で借入できるところも、簡単と感じられる根拠のひとつです。

必要書類が少ないから

ビジネスローンに申し込む際に、必要書類の提出を求められます。
しかし銀行融資と比較すると、提出する必要書類の数が少なめなのも簡単といわれる理由です。

ローン会社によって異なるものの、おおよそのところは本人確認書類と事業関連書類が必要です。
事業関連書類は法人と、個人事業主とで若干異なります。

個人事業主の場合決算書や収支内訳書、事業が実在することを証明する事業疎明書類、事業計画書などが必要です。
法人だと登記事項証明書と決算書、決算報告書を提出するように求められる場合が多いでしょう。
決算書は貸借対照表と損益計算書、キャッシュフロー計算書の3つがセットになったものです。

登記事項証明書は、法務局の窓口で入手します。
近年ではオンライン請求も可能なものの、書類は郵送なので1週間くらいかかります。

銀行融資を受けるとなるとこれらのほかに試算表や資金繰り表、銀行取引一覧表なども併せて提出しなければなりません。
用意する書類が少ないので、その分手続きが簡単なわけです。
ビジネスローンの中には、決算書不要でも申し込みできるようなサービスも見られます。
より簡単に申し込みができるので、今すぐに現金を確保する必要がある場合には、選択肢のひとつといえます。

ビジネスローンの申し込み方法について解説

資金調達の手段として、ビジネスローンを利用したいと思っていませんか?
ここでは具体的な申し込み方法について、詳しく見ていきます。

細かなところはローン会社によって、若干異なるかもしれません。
申し込もうと思っている業者のホームページで、詳しい方法については確認してください。
しかし現在ビジネスローンの申し込み方法は、大きく2種類に分類できます。

1. 店頭申し込み
2. Web申し込み

ここでは2つの手法の特徴についてまとめました。
自分に合った方法で手続きを進めましょう。

店頭申し込み

店頭申し込みとは、実際に商品を取り扱っている業者の店舗に出向き申し込む方法です。
申し込み用紙が用意されているはずなので、そこに必要事項を記入して必要書類もあわせて提出します。

店頭のよいところは、店員に直接聞きながら手続きのできる点です。
自分だけの力で手続きを進めるのに不安を感じているようであれば、おすすめの方法です。

しかし店頭申し込みの場合、自分がわざわざお店に出向かないといけない点がネックといえます。
仕事が忙しいと、なかなか営業時間内にお店を訪れるのが難しいという方もいるでしょう。
また近くにお店がないという法人もあるかもしれません。

必要書類を持参しないといけないのも、問題になります。
もし書類に不備がある場合取りに戻らないといけない、もしくは後日手続きをする形になってしまいます。

Web申し込み

もうひとつの方法のWeb申し込みとは、ローン会社の公式サイトの申し込みフォームに必要事項を記入して、手続きする方法です。
必要書類は写真など撮って、画像データをアップロードする形で提出するのが一般的です。

Webで手続きが完結するので、わざわざ店に出向く必要がなくなります。
店舗が近くになくても申し込めるので、日本全国の業者が選択肢になるので、よりよい条件で借り入れられるのも強みといえます。

ネット申し込みであれば、24時間いつでも自分の好きなタイミングで申し込めるのもメリットのひとつです。
ただし店が営業時間外の場合、審査が行われるのは翌営業日になるので注意してください。

Web申し込みの場合、基本手続きは自力で行わないといけません。
わからないことがあれば電話やチャットなどで問い合わせることは可能なものの、人によっては面倒に感じるかもしれません。

ビジネスローン申し込みは簡単?手続きの流れについて紹介

ビジネスローンの具体的な申し込みの手順は、業者によって若干異なるかもしれません。
しかし一般的には、以下のようなステップで進めていくものと考えてください。

1. 申し込み
2. 審査
3. 結果通知
4. 契約
5. 融資

申し込み

まずは申し込みです。
来店して手続きをする場合には店員から申し込み用紙が渡されるので、必要事項を記入します。
Web申し込みを選択する場合、ホームページの申し込みフォームにアクセスし、必要事項を入力してください。
Web申し込みの場合、誤字や変換ミスなどがあると正しく審査できなくなる恐れがあります。
そのため「送信」ボタンを押す前に、内容に誤りがないか確認しましょう。

申し込み時に必要書類もあわせて提出します。
本人確認書類や決算書など、必要書類を用意してください。
来店の際には忘れずに持参しましょう。
Web申し込みの場合、必要書類の画像を撮影しそのデータを、アップロードする形で提出するのが一般的です。

審査

申し込み用紙と必要書類が受理されると、審査手続きに移行します。
審査にかかる時間ですが、どれほどかかっても1~2週間程度と考えましょう。

早いところだと最短即日なところも見られます。
ただし申し込んだ当日審査結果を聞きたければ、早めに申し込み手続きを完了させる必要があります。
少なくても正午前には提出手続きが完了するように、用紙を進めてください。

結果通知

審査が完了すると、結果が通知されます。
通知の方法はローン会社によって若干異なるものの、電話もしくはメールで通知というのが一般的です。

もし審査通過したのであれば、次の契約手続きに移行します。
契約できる期間は決まっているので、早めに手続きを進めましょう。
審査結果の有効期間は3か月と決まっています。
もし3か月契約せずに経過してしまうと、また申し込み手続きからやり直しになってしまうので注意しましょう。

契約

もし審査をクリアできれば、契約手続きに移行します。
契約する際にはいくつか必要なものがありますので、案内をチェックしましょう。
一般的には実印や普通預金の届出印、印鑑証明書などが必要です。

印鑑証明書は役所で発行してもらわないといけません。
もしまだ印鑑登録を行っていない場合、まずは登録手続きから始めます。
当人が手続きをする場合、印鑑登録と印鑑証明書の交付を同日に行える役所も見られます。

Web申し込みの場合でも、契約手続きは来店しなければならないこともありますので、注意してください。
とくに銀行系のビジネスローンだと来店が必要になりますので、あらかじめ理解しましょう。

融資

契約が完了すれば、あとは決められた融資枠の中で借入できます。
一般的には法人口座に振り込みという形で、融資実行されるのです。

ビジネスローンの中にはカードローンのように、カードを発行してくれるところもあります。
このカードを使って、ローン会社もしくは提携しているATMで借り入れや返済も可能です。
それほど難しい手続きもなく簡単なので、自力で行わないといけないWeb申し込みでも戸惑うようなことはないでしょう。

ビジネスローンが簡単といわれる理由のまとめ

ビジネスローンは銀行融資などと比較して、簡単に借入のできる資金調達方法といわれています。
審査が甘めに設定されている商品が多く、スピーディに借入できるのが簡単といわれる理由です。
とくにノンバンク系の中には、最短即日融資に対応しているような商品もあります。

事業を行っていると、想定外の出費を強いられることもあるでしょう。
また本来回収できるはずの売掛金が、先方の都合で遅れるといったことも考えられます。
そういったときに簡単に借入のできるビジネスローンは重宝します。

ビジネスローンは金利が高めなものが多いので、返済期間が長いと利息の負担が大きくなるかもしれません。
しかし短期間の借り入れで、必要最小限の資金を融通するときなどはメリットがあります。
皆さんも困ったときに、ビジネスローンを組むことも検討してみましょう。