自己資金だけで資金繰りが厳しくなった場合、借入でしのぐ方法が考えられます。
その場合、ビジネスローンで資金調達するのも選択肢の一つです。
インターネットで調べればお分かりでしょうが、ビジネスローンを提供している会社は無数にあります。
その中でどこに申し込めばいいかは、法人の状況によってまちまちです。
そこでここでは、ビジネスローン選びにあたっての比較ポイントについて解説します。
また資金調達するにあたって、ビジネスローン以外にも借入方法はいくつかあります。
主なものとして銀行融資や日本政策金融公庫からの公的融資が挙げられます。
ビジネスローンと別の借入方法についても比較しましたので、資金調達する際の参考にしてください。
目次
ビジネスローンと銀行融資、日本政策金融公庫融資の比較
ビジネスローンのほかに法人が事業性資金を調達する方法として、銀行融資や日本政策金融公庫からの公的融資も候補に挙がります。
それぞれビジネスローンとは、異なる特徴を有しています。
ここではこの3社を比較してみて、どのような場合にビジネスローンがおすすめか解説します。
ビジネスローンと銀行融資の比較
法人が資金調達を行う際に、真っ先に銀行融資を連想する法人代表者も多いかもしれません。
銀行融資とビジネスローンを比較すると、借入可能額がまず違います。
借入可能額の上限は、銀行融資の方が圧倒的に多いです。
ビジネスローンの場合500万円くらいが上限で、一部1,000万円くらいまでの貸し出しに対応している商品がある程度です。
一方銀行融資は、1億円程度の融資を受けられる場合もあります。
設備投資など、まとまった資金を借り入れたければ銀行融資で資金調達したほうがいいでしょう。
また金利を比較すると、銀行融資の方が低金利で返済時の負担を軽減できます。
銀行融資はだいたい1.0〜4.0%に対し、ビジネスローンは6.0〜18.0%が相場とされます。
ただし銀行融資は低金利ですが、審査の難易度は高いです。
また審査にも時間がかかります。
銀行融資は2週間から1カ月程度かかるのに対し、ビジネスローンはどんなにかかっても10日程度です。
中には即日融資に対応している商品もあるほどです。
もし急な出費が必要になったり、想定した入金が遅れて資金繰りが一時的に悪化したりしているのならビジネスローンがおすすめです。
即日融資に対応しているローンもあるので、緊急性の高い資金調達をする際には重宝します。
ビジネスローンと日本政策金融公庫の比較
日本政策金融公庫からの公的融資を受ける方法もあります。
日本政策金融公庫とビジネスローンを比較すると、無理のない返済計画が立てられる点では日本政策金融公庫が有利です。
ビジネスローンの場合、返済期間はせいぜい10年が上限の商品が多いです。
一方日本政策金融公庫は返済期間を最長20年間に設定できます。
月々の返済額を少なくしたければ、日本政策金融公庫を利用するといいでしょう。
またビジネスローンの場合、創業資金の融資も行っていますが基本的には1〜2年程度の業歴のあるところを対象に貸付を行っています。
日本政策金融公庫では創業融資も行っているので、これから起業するまだ実績のない人にも積極的に融資を行っています。
起業資金の借入を希望するなら、日本政策金融公庫に申し込んでみるといいでしょう。
しかし日本政策金融公庫は融資が実行されるまで時間がかかります。
日本政策金融公庫では融資実行まで平均3週間程度かかるといわれています。
1カ月以上かかることも決して珍しくありません。
ビジネスローンは日本政策金融公庫と比較して、審査スピードの速さは魅力的です。
最短即日融資にも対応しているので、日本政策金融公庫の融資実行まで待っていられなければビジネスローンに申し込むといいでしょう。
ビジネスローンを比較する際の9つのポイント
ビジネスローンはいろいろな金融業者で提供している商品です。
その中から自分に合った商品を見つけるためには、各商品を比較する必要があります。
ではどのようなポイントを比較すべきか、以下の項目をチェックして総合的に判断するといいでしょう。
1.金利
2.審査スピード
3.借入限度額
4.必要書類の数
5.返済方法
6.返済期間
7.担保・保証人
8.ローン会社の信頼性
9.申し込み対象
以上のポイントを比較して、どこに申し込むべきか検討しましょう。
金利
ビジネスローンを比較するにあたって、金利がどうかは絶対にチェックしておきたいところです。
低金利のビジネスローンで借り入れれば利息の支払い額も安く抑えられ、負担も軽減できます。
ビジネスローンの金利を見てみると「○.○~○.○%」といった感じで、一定の幅を持たせている商品が多いです。
審査の際に申込者の信用力を見て、個別に利率を適用する形です。
しかし一般的には初めて借り入れる際にはまだ返済してもらえるだけの信用力があるかどうか未知数なので、上限金利かそれに近い金利の適用される可能性が高いです。
そこでビジネスローンの金利を比較する際には、各商品の上限金利を見てより低い利率に設定されている商品の中から申し込み先をピックアップしましょう。
まずは金利で比較して、以下で紹介するほかの条件も見て自分たちが利用しやすそうなビジネスローンに絞り込むといいでしょう。
審査スピード
審査にかかる時間を比較することも大事です。
融資実行までスピーディなビジネスローンを利用したほうが、キャッシュフローのやりくりも楽になるからです。
早めに資金調達できれば、ビジネスを進めるにあたっての選択肢も増えます。
手元にキャッシュがあれば、商品の仕入もスムーズで売り上げが伸ばせる可能性もアップします。
融資までに時間がかかると支払いができず、ビジネスチャンスをみすみす逃すこともあり得ます。
ビジネスローンは銀行融資などと比較すると、審査時間は短いです。
しかしその中でもより早く融資してくれるビジネスローンを探すといいでしょう。
中には最短即日融資に対応しているようなビジネスローンも少なからず存在しています。
借入限度額
もし設備投資など、ある程度まとまった金額を希望するなら借入限度額を比較しましょう。
ビジネスローンはそこまで大口の融資には対応していません。
しかしそれでも1,000万円程度の資金融資をしているところはあります。
ただし運転資金で数十万円や100万円程度の資金調達を希望する場合、借入限度額はあまりこだわらなくていいでしょう。
ビジネスローンを利用したければ、まずはどの程度借入しなければならないか計算しておきましょう。
具体的な金額を出しておかないと、「お金が足りないと困るから…」と余計に借り入れてしまう恐れがあるからです。
その結果、返済負担が大きくなって後々の資金繰りが難しくなるかもしれません。
必要書類の数
ビジネスローン比較のポイントとして、必要書類の数もチェックしておきましょう。
必要書類の数が少なければ、その分申し込みの時間も短縮できます。
よってより早く必要な資金を確保できるわけです。
必要書類はローン会社によって異なります。
しかし一般的には以下のような書類が必要になると思ってください。
法人の場合、代表者の本人確認書類、商業登記簿謄本、財務諸表、事業計画書、法人の経営状況のわかる資料が必要です。
個人事業主も事業性資金を調達する場合、ビジネスローンが利用できます。
個人事業主の申し込み時の必要書類は確定申告書や決算書、事業計画書、銀行口座の預金通帳が必要だと思ってください。
財務諸表や決算書、確定申告書などの財務状況のわかる書類は直近2〜3年間提出するところが多いです。
このほかにも必要書類の提出が求められる場合もあります。
できるだけ速やかに借り入れたければ、必要書類を早く調達しておきましょう。
返済方法
ビジネスローンは借りられればそれでほっとしてしまう法人代表者も多いようですが、その後返済しなければなりません。
そこでビジネスローンを比較するにあたって、返済方法の多彩さもチェックしておく必要があります。
返済方法が多ければ、それだけ自分たちにとって利用しやすい方法も見つかりやすいです。
一般的にビジネスローンの返済方法ですが、口座引き落としや振り込み、ATMを利用するなどの方法が考えられます。
ATMの場合、自社だけでなくコンビニや金融機関と提携してこれらのATMが利用できるビジネスローンもあります。
近くのATMが利用できれば、外出や帰宅のついでに立ち寄って手軽に返済できます。
またネットバンキングを使って返済できるようなビジネスローンも出てきています。
ネットバンキングであれば、パソコンやスマホを使ってその場で返済手続きを済ませられます。
しかもネットバンキングはメンテナンス時間を除き、24時間365日いつでも手続きできるものが多いです。
実店舗の銀行の場合、平日の営業時間中に行かないといけません。
しかし仕事が忙しいとなかなか足を運べないという方もいるでしょう。
ネットバンキングなら、時間を気にせずに自分のタイミングで返済できるので利便性が高いです。
返済期間
返済期間を比較して、ビジネスローンの申し込み先を絞り込むのも一つの方法です。
特にある程度まとまった金額を借り入れる場合、返済期間を長く設定できた方が月々の返済額を少なく抑えることができるからです。
返済期間を見てみると、5〜10年としているビジネスローンが多いようです。
しかし中には一部返済期間を20年以上設定できるような商品も見られます。
返済期間が長ければ余裕をもって返済できますし、無理のない返済計画を立てられます。
しかし返済期間が長期に及ぶと、その分余計に利息を支払わないといけません。
月々の返済額は少なくできる一方で、返済総額は大きくなりがちです。
もし長期の返済期間に設定し、なおかつ返済額を少なく圧縮したければ、繰上返済を活用しましょう。
繰上返済は月々決まった日にちに決まった額を返済する約定返済以外に資金に余裕がある場合に追加で返済する方法です。
繰上返済はいつでも受け付けているので、随時返済と呼ばれる場合もあります。
繰上返済は基本的に全額元本の返済に充てられます。
元本がスムーズに減っていき、返済期間の短縮を図れます。
ですから売り上げがあって資金的に余裕のある時には繰上返済をこまめに行って返済期間を短縮し、返済総額を少なく抑えていきましょう。
担保・保証人
ビジネスローンの中には借り入れの際に、担保や保証人を求めてくる場合もあります。
もし担保や保証人を用意できない場合、担保や保証人の有無を確認しておきましょう。
ビジネスローンを見てみると、原則担保や保証人不要としている商品が多いです。
しかし原則不要でも信用力が不足しているなどの理由で、個別に担保や保証人を用意するように求められる場合があります。
ただし、もし担保や保証人を用意できるのであれば、差し出すのがおすすめです。
担保や保証人があれば、審査を通過する確率も高まるからです。
ローン会社の信頼性
ビジネスローンを運営している母体の会社を比較してみるのも一つの方法です。
ビジネスローンの運営会社を見てみると、多種多様です。
銀行や消費者金融、信販会社などが運営しています。
また中には、ビジネスローン専門で融資しているような金融業者も見られます。
どんな会社が運営しているかで、商品の特徴も変わってきます。
例えば借入限度額の上限は、消費者金融や信販会社と比較して資金力の潤沢な銀行の方が高めに設定されているなどです。
またローン会社のこれまでの実績や信頼性もチェックするといいでしょう。
というのもごく一部ではありますが、いわゆる闇金業者が提供するビジネスローンもあるからです。
闇金業者のビジネスローンを利用してしまうと、暴利でお金を取られるだけ取られてしまう恐れがあります。
また詐欺業者も一部あるといわれているので、注意して下さい。
「必要書類だから」といって、個人情報や会社情報を取得し成りすましたり、法人の名を騙り詐欺行為を行ったりする場合もあります。
先方が悪徳業者かどうか見分けるには、業者の情報を確認することが大事です。
まず会社概要がどこにも掲載されていないところは論外です。
また貸金業者として活動するためには登録貸金業者番号を取得しているはずなので、こちらを確認してください。
ただし番号があるだけで安心するのは早計です。
実在する番号かどうか、金融庁のホームページで検索にかけて確認しましょう。
さらに業者のホームページなどに掲載されている住所に、会社が実在するかチェックしておきましょう。
中には架空の住所を掲載して、調べてみると別の会社が入っていたといったこともあり得ます。
信頼できる企業が運営しているビジネスローンかどうかは、きちんと確認しましょう。
申し込み対象
ビジネスローンに申し込みできる対象がどうかも比較しておきましょう。
自分の条件で申し込めるかどうか確認しておかないと、申し込んでも対象外なら審査落ちになってしまいます。
ビジネスローンによって申し込み対象は微妙に変わってきます。
法人のみというところもあれば、個人事業主のみ対象というビジネスローンも見られます。
もちろん、法人でも個人事業主でも申し込みできるビジネスローンも少なくありません。
ただしどちらでも申し込み可能なビジネスローンでも、法人か個人事業主かで申し込み条件が変わってくる場合もありますので申し込む前に商品概要などで確認しておきましょう。
また法人代表者の年齢に制限を設けているビジネスローンもあります。
特に高齢者の法人代表者だと、年齢制限に引っかかる可能性がありますのでこちらの商品概要を確認して、自分が申し込み対象になっているか前もって確認してください。
運営母体別ビジネスローンの金利相場を比較
ビジネスローンを比較するにあたって、金利をチェックすることは大事であると別項で紹介しました。
ビジネスローンの金利相場を見てみると、運営母体がどこかによって変わってくることがわかります。
ここでは以下の種類に運営母体を分けて、金利の相場を比較してみました。
1.メガバンク
2.地方銀行
3.ネット銀行
4.ノンバンク
申し込み先をどこにしようか迷っているのであれば、以下の金利相場も踏まえて候補の絞り込みを進めていってください。
メガバンク
メガバンクのビジネスローンの金利は、1.0%台から14.0%といったところが相場です。
普通最初に申し込んだ際には、上限金利に近い利率が適用されます。
ですから14%前後の金利で借入する形になるでしょう。
メガバンクの場合、日本全国に支店を展開しているのが強みです。
たとえば出張先でお金ができたので返済したい際でも、近くの支店やATMで返済手続きできます。
地方銀行
地方銀行のビジネスローンの金利を見てみると、2%台の後半から15%前後といったところが相場のようです。
メガバンクと比較して、少し金利は高めな傾向といえます。
しかしその分、地方銀行はメガバンクと比較して審査は甘めといわれています。
地方銀行や信用金庫など、地域密着の営業に力を入れている金融機関は会社の利益はもちろんですが、地域経済の活性化という社会的使命も帯びています。
ですから地元の法人に対して、多少信用力に難ありでも積極的に融資する姿勢が見られます。
ただし地方銀行の場合、ビジネスローンを利用するにあたって法人がその金融機関の営業地域に入っていることが申し込みの条件としているものも少なくありません。
法人の所在地を本拠にしている地方銀行にターゲットを絞って、申込先を選定しましょう。
ネット銀行
ネットバンクの中には、ビジネスローンを提供しているところもあります。
ネット銀行の金利を見てみると3%から14%弱といったところが相場です。
特に上限金利は、メガバンクと比較しても低金利です。
これはネットバンクがメガバンクと比較して、コストカットに成功していることが理由です。
ネットバンクは実店舗を持たないので、メガバンクのように日本各地に支店を持つ必要がなく店舗の運営コストなどがかかりません。
またメガバンクと比較して人員も少なく抑えられているので、人件費の圧縮もできます。
コストのかからない分をお客さんに還元しているので、金利が低く抑えられています。
ノンバンク
消費者金融や信販会社など、ノンバンクでビジネスローンを提供しているところも少なくありません。
ノンバンクのビジネスローンの金利相場を見てみると、5〜18%といったところが相場です。
ほかの金融機関と比較すると、金利は高めに設定される傾向が見られます。
しかし銀行系と比較すると、ノンバンクの方が審査は緩めといわれています。
そもそもノンバンクのビジネスローンは、銀行系に申し込んで審査落ちした法人代表者の受け皿という目的で設立された経緯があります。
このため、リスクの高い法人にも貸し付けを行っているので不良債権化のリスクマネジメントとして金利を高めに設定しています。
またノンバンクの場合、審査がスピーディです。
最短即日融資に対応しているような商品も少なからず見られます。
特に消費者金融系のビジネスローンで、最短即日融資を売りにしているものが多いです。
銀行系の場合、まず申し込んだその日のうちに資金を貸し付けているところはないと思ってください。
急な出費で手持ちが足りなくて、今すぐに現金が必要な緊急性を要する資金調達の際にはノンバンク系の中から申し込み先を見つけるといいでしょう。
金利を低くするコツ
ビジネスローンを借り入れるにあたって、返済のことを考えればなるべく金利の低い商品に申し込みたいところです。
しかし申し込みの工夫次第で、金利を低くすることも可能です。
もし不動産など何かしらの担保として差し出せるものがあれば、申し込みの際に用意することです。
ローン会社としてみれば最も避けなければならないことは、債権回収できない事態です。
貸したお金が返済されなければ、それはローン会社にとって損失になるからです。
損失をなるべく少なくするために、利息を受け取っているわけです。
ところが担保があれば、いざお金が返済されなくても担保を差し押さえて現金化することで、損害を回避できます。
ローン会社としてみれば安心してお金を貸せますし、利息をそんなにとる必要もありません。
結果的に無担保の時と比較して、同じ条件であれば金利を低くしてもらえる可能性が高くなるわけです。
ビジネスローンを販売している金融業者の中には、キャンペーンを実施していることもあります。
キャンペーンを実施してお客さんに借りやすい条件を提示することで、新規顧客の獲得につなげるのが目的です。
キャンペーン期間中に申し込めば、いつもよりも条件のいい優遇金利で借入できるかもしれません。
ビジネスローンを提供しているローン会社を見てみると「利用者○○万人達成」とか「創業○周年記念」のようなキャンペーンを実施している場合もあります。
もし複数の候補の間で、申込先で悩んでいるのならこのようなキャンペーンを実施していないかで比較してみるといいでしょう。
キャンペーンは期間限定で開催されているので、公式ホームページで最新情報を確認してください。
ビジネスローンの審査で比較
ビジネスローンで借入できるかどうかは、審査の結果次第です。
ビジネスローンの審査はローン会社がそれぞれ独自に基準を設けているので、同じ法人でも審査結果がローン会社によって異なることが十分考えられます。
そこでビジネスローンの審査難易度で比較するのも一つの方法です。
ビジネスローンの審査基準とは?
ビジネスローンの審査はスコアリングシステムが採用されています。
法人の内容や手掛けている事業内容、業績、信用情報などいろいろな項目を属性に合わせて点数化します。
そしてそのトータルがローン会社の設定している基準点をクリアしていれば、審査通過すなわち融資可能となるわけです。
各ローン会社独自にデータを蓄積しているので点数の算出方法や融資可否のボーダーラインが変わってきます。
このため、「Aというビジネスローンでは審査落ちしたけれどもBに申し込んだら借入できた」といった事態も考えられるわけです。
ビジネスローンの審査項目
ではビジネスローンはどのような項目について審査するのか、まずは法人の事業内容です。
取り扱っている事業の規模や法人の資本金、決算が赤字か黒字化、資産と負債の状況などについてチェックします。
また業歴も、審査で考査される項目です。
いずれもその法人にどの程度の返済能力があるか判断する際の重要な材料です。
たとえば赤字決算が続いているようであれば、返済資金を確保するのが難しく債権回収が厳しいと判断されるでしょう。
ただ現時点では赤字でも、将来性のある事業に取り組んでいる、業種そのものの市場が今後拡大する可能性があると見込まれるのなら融資される可能性もあります。
また信用情報も審査でチェックされる項目の一つです。
過去どのような借り入れを行ったか、現在の債務の状況、返済履歴について確認されます。
法人だけでなく、法人代表者の借り入れ状況についても審査されると思ってください。
過去に返済でトラブルになったことがある、頻繁に滞納していると信用力に難ありと判断され、融資を見送られる恐れがあります。
特に注意しなければならないのが、税金の滞納です。
納税を延滞しているとまず審査通過は不可能なので、支払っていない税金があれば速やかに支払いましょう。
また必要書類をきちんと提出しているかも、審査の中でチェックされます。
書類に不備があれば再提出しなければならないので、審査に手間取ってしまいます。
加えてビジネスローンの審査では「いい加減な人」「誠実に対応できない人」とネガティブな印象を与えかねないので、審査にはマイナスです。
必要書類を見直して、不備のないように手続きを進めたいところです。
審査の甘いビジネスローンの特徴
審査難易度で比較すると、審査の甘いビジネスローンにはいくつか特徴があります。
審査通過できるかどうか不安で、確実に短期間で現金を確保する必要があれば、審査の甘いビジネスローンに申し込みましょう。
審査の甘いビジネスローンは、上限金利を高く設定しています。
金利を高くするのは利息を多くとって、万が一利用者が返済不能になった場合でも損失を最小限に食い止めるためです。
貸し倒れリスクがある程度高い法人にも貸し付けているので、金利を高めに設定しているといえます。
リスキーな法人に貸し付けている、イコール審査は甘く設定していると推測できます。
金利は自由に設定できるわけではありません。
利息制限法があるからです。
それぞれ年利で元本10万円未満が20.0%、10万円以上100万円未満で18.0%、100万円以上15.0%が上限です。
ビジネスローンの中にはこの利息制限法で規定されている上限金利ぎりぎりに設定しているものもあります。
このようなところは審査が甘いと推測できます。
運営会社で比較すると先ほど紹介したように、銀行系よりもノンバンク系の方が金利は高めの傾向が見られます。
言い換えると、ノンバンクは銀行系と比較して審査は緩めとも解釈できます。
もしより着実にお金を借りたければ、ノンバンク系のビジネスローンに申し込むのも一考です。
審査の難易度に違いはあるものの、必ず借りられるビジネスローンはありません。
申込者全員に貸し出せば、貸し倒れが起きてしまうからです。
もし「審査なし」や「誰でも借りられる」「ブラックでもOK」のようなコピーがあれば、それは闇金のような悪徳業者である可能性が高いです。
資金繰りに困っているとこういった甘言に飛びついてしまいそうですが、後々自分の首を絞める結果につながりかねません。
冷静に申し込み先を選定するように心がけましょう。
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---|---|---|---|---|
アクトウィル | 法人 | 7.5%~15% | 最短即日 | 最大1億円 |
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アクトウィル
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---|---|
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---|---|
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住所 | 〒160-0022 東京都豊島区東池袋3-11-9 |
電話番号 | 03-5944-9168 |
FAX番号 | 03-5944-9169 |
営業時間 | 平日9:00~20:00 |
ビジネスローンの比較についてのまとめ
ビジネスローンは今ではいろいろなところから提供されているサービスです。
その中でどれがいいとは一概には言えません。
「とにかく今すぐに現金が必要」「金利が低くて返済負担のあまりないものがいい」「多額のお金を借り入れたい」など、法人によって希望する条件が異なるからです。
ここで紹介したポイントを比較して、自分たちにマッチするビジネスローンはどれかという視点で選択していってください。