東京で事業を営んでいる方で、資金繰りに悩んでいる人はいませんか。
急な出費でお金が足りない、当初入ってくるはずだった売掛金の入金が遅れているなど、資金繰りに窮することは往々にしてあります。
法人が資金調達する方法はさまざまなものがあります。
その中のひとつとして、ビジネスローンがあげられるでしょう。
ビジネスローンは銀行融資と比較して審査が甘めで、融資までがスピーディとして、いざというときに役立ちます。
東京で利用できるビジネスローンはバラエティに富んでいるので、どこで借り入れるかは重要なポイントになりえます。
ここでは東京でのビジネスローンの活用法や使う際の注意点についてまとめました。
目次
東京のビジネスローンの選び方
東京でビジネスローンを利用するのには、そこまで困らないでしょう。
メガバンクや信用金庫・ネット銀行、消費者金融などさまざまな選択肢があるからです。
東京でビジネスローンの選び方には、いくつか押さえたいポイントがあります。
項目別でまとめると以下のようになります。
1. 金利
2. 審査
3. 融資スピード
4. 用途
それぞれ何が重要かについて、ここから詳しく紹介しましょう。
金利
ビジネスローンの選び方で無視できないのは、金利です。
当然のことながら借り入れれば、いずれ返済しないといけません。
金利の高いローンで借り入れてしまうと、利息支払いが多くなって返済負担が増します。
その分資金繰りも厳しくなります。
後先のことも見つめて、金利の低い商品からチョイスすることが大事です。
ローン会社の系列で比較した場合、最も低金利な商品の多いのが銀行系のビジネスローンです。
金利だけで比較した場合、銀行系ビジネスローンから候補を絞り込むとよいでしょう。
ただし金利の低い商品は、その分審査も厳しめです。
法人の事業規模が小さい、赤字決算だと審査通過するのは厳しくなります。
その部分も考慮に入れて、どこに申し込むか検討しましょう。
審査
「どうしても現金が必要なので、より確実に審査はクリアしたい」と思っている、東京の法人代表者も多いでしょう。
審査の通りやすさはローン会社によって異なりますので、その部分も留意してください。
とくに法人でまだ業歴が浅かったり事業規模がまだ大きくない、赤字が続いたりしている場合には、審査の通りやすさを重視すべきです。
一般的な傾向として、銀行系よりも消費者金融や信販会社のようなノンバンク系のビジネスローンのほうが、審査は甘めとされます。
また大手よりも中小のローン会社のほうが審査も通りやすいといわれているので、この部分も意識してください。
融資スピード
ビジネスローンの利用者の中には「急な出費で今すぐに現金が必要」と、考えている東京の法人も多いでしょう。
その場合、申し込みから融資までの期間で比較することも大事です。
できるだけすぐに資金を融通してほしいと思っているのであれば、ノンバンク系の中から選ぶとよいでしょう。
銀行系のビジネスローンは同じく金融機関で提供している、プロパー融資と比較して審査スピードは早いのです。
しかしどれほど早くても2日、時間がかかると融資実行は1週間後くらいになってしまいます。
これだけの期間も待てないのであれば、ノンバンク系がおすすめです。
ノンバンクの場合、最短即日融資に対応しているところも少なくありません。
今すぐという切羽詰まった状況であれば、即日融資のノンバンクの中から候補を絞り込んでください。
用途
自分が考えている使い道に合致している、ビジネスローンを選ぶことも重要です。
東京で利用できるビジネスローンだと、ビジネスユースであれば基本自由に使ってOKという商品が多いのです。
しかし一部運転資金だけに限定されるような商品も見られます。
柔軟にお金を使いたいと思っているのであれば、あまり用途に成約のないものを選ぶとよいでしょう。
公式ホームページの商品概要に資金用途が記載されているはずなので、申し込む前に確認しておきましょう。
ビジネスローンに申し込むにあたっての注意点
東京でビジネスローンを借り入れるにあたって、短期的な視点と長期的な視点で考える必要があります。
短期と長期とでは、選び方で重視するポイントが若干変わってくるからです。
まず短期的な視野でみれば、低金利で利便性の高いもので選ぶべきでしょう。
ビジネスローンはスムーズな融資実行が特色で、つなぎ融資のために利用する法人が多いのです。
またいずれお金は返さないといけないので、金利も重視する必要があります。
まとまった資金を借り入れたければ、金利もより低めの商品に申し込んだ方がよいでしょう。
これが長期的視野に立つと、重視すべき項目が変わっていきます。
今度は事業を大きくすることも視野に入れて、資金繰りを考えないといけません。
ビジネスローンはそこまで多額の借り入れには対応していません。
多くても1,000万円がマックスといわれています。
設備投資など、事業を大きくする際には数億単位の融資が必要な場合も出ていきます。
そうなると銀行融資の活用も検討しなければなりません。
銀行融資を受けるとなると、ビジネスローンの利用はできるだけ控えるべきです。
銀行融資の審査の中でビジネスローンなど、ほかでの借り入れの有無は重視されるからです。
もし残債があると「こちらの返済に回せるほどの資金がないのでは」と、思われかねません。
銀行融資を受けるのであればビジネスローンの利用を控える、残債があれば極力返済してゼロに近づけることが大事です。
東京でビジネスローンを利用するにあたっての審査のポイント
東京でビジネスローンの申し込みをする場合、ほかのローン同様審査があります。
ビジネスローンの審査はカードローンなど、個人向け商品とは基準は変わっていきます。
主なポイントとして、以下のような項目が考えられるでしょう。
1. 財務状況
2. 他社借り入れ状況
3. 事業計画の出来
4. 法人代表者の信用力
5. 借入希望額
いずれもどういったところをチェックされるのか、審査クリアするために必要なポイントについてまとめましたので、参考にしてください。
財務状況
ビジネスローンの審査の中でも最重点項目といっても過言ではないのが、会社の財務状況です。
財務状況があまりよろしくないとお金を貸しても返さないのではないか、下手すると倒産して債権回収できなくなるのではと、思われるからです。
基本的に黒字よりも赤字経営な法人であれば、審査は厳しくなります。
赤字決算でも借り入れできるビジネスローンも、あるにはあります。
しかし赤字額が多すぎる、近年増加傾向にあるとなると審査はつらくなると思ってください。
また債務超過の状況に陥っている、回収の難しい不良債権を抱えている法人も、融資は渋くなると考えましょう。
一方黒字経営で安定している、自己資本が厚い法人に対しては、積極的に融資する傾向が見られます。
そこでビジネスローンに申し込む際には、自社の財務状況をきちんと把握することが大事です。
もし財務状況がよくなければなぜ悪いのか、資金のめどをどう立てるのか説明できるように準備しましょう。
たとえ現在財務状況がよろしくなくても、将来性があると判断されれば融資される可能性があります。
他社借り入れ状況
他社から借り入れがあるのかについても、審査の中で考査されます。
何社からいくら借り入れているのか、チェックされるのです。
個人向けのローンの場合、他社借り入れが多くあると審査に引っかかる可能性が出ます。
しかし法人向けの場合、借り入れがあれば即アウトかというとそう簡単な話ではありません。
ビジネスの世界では融資を受けて、新規事業に投資する・設備を導入することも珍しくありません。
投資した結果、事業が大きくなってより大きな収益を得られる場合も十分ありえます。
もし借り入れがあっても、必要な金額を借りてきちんと返済できているのであれば、問題はありません。
ただし法人の規模と比較して借入額が大きい、返済が滞っていると審査が厳しくなります。
適切な借り入れができていない、返済能力や信用力が不十分と判断されるからです。
事業計画の出来
ビジネスローンの審査では今後の事業計画が詳細で、納得できる内容かどうかも判断されます。
もし事業計画がきちんと立てられていなければ、融資は断られると思ったほうがよいでしょう。
資金を貸しても収益の見通しがはっきりしていなければ、債権回収できないと思われてしまうからです。
事業計画を立てる際には借り入れたお金をどう活用するのか、返済するにあたって収益がどの程度見込まれるのかなどを、明確にしましょう。
収益を上げるにあたって、具体的な数字を明確に出す必要があります。
原価や売上高・人件費、賃貸料などの経費を算出してみてください。
そのうえで利益がどうなるかを、先方が納得できるような内容にしましょう。
法人代表者の信用力
ビジネスローンの審査では法人そのものだけでなく、その代表者の返済能力も重視されます。
もし代表者がさまざまなところから借金しているのであれば、審査ではマイナスに評価されます。
また長期延滞などの悪質な行為をしていると、審査に通らない可能性も出てくるでしょう。
もしプライベートでお金に窮していると、事業にも悪影響をもたらすと判断されるかもしれません。
事業がうまくいかなかった場合、時として自己資金を投入して乗り切る場合もあるでしょう。
ところが肝心の代表者が借金を抱えていて自己資金に窮しているようであれば、お金を回すのも難しくなります。
もし個人的にカードローンなどで借金を抱えているのであれば、こちらの返済も優先してください。
また税金の未納や滞納がある場合も審査面ではマイナスになるので、注意しましょう。
借入希望額
借入希望額がいくらかも、審査で重視されるポイントです。
基本的に借入希望額が大きくなると、審査も厳しくなると思ってください。
融資額が大きいと、それだけ債権回収不能になるリスクも大きくなるからです。
そのため申し込む際には、必要最低限の希望額にするのがおすすめです。
少額であれば返済しやすく、融資に対応してもらえる可能性が高くなるでしょう。
そこでまず支払いでどのくらいお金が必要か、自前で準備できる資金がどのくらいあるかを把握することが大事です。
そしてローンで賄わないといけない金額はいくらか、具体的に算出しておきましょう。
また希望額について、自分の収入に対してどのくらいかも重視されます。
ビジネスローンは総量規制の対象外です。
総量規制は自分の収入の1/3を超えて借入できないというルールです。
総量規制の対象外なので、1/3超の借り入れも可能となっています。
しかし1/3よりもかなり大きな金額で申し込むと、審査の難易度がアップするでしょう。
会社経営で必要なお金だけ借り入れるように心がけましょう。
審査が甘いビジネスローンの見分け方
各ローン会社で独自に審査基準を設けているので、審査に受かるかどうかはローン会社によってまちまちです。
今すぐ確実に資金が必要というのであれば、審査が甘いといわれるビジネスローンに申し込むことがポイントです。
東京のローン会社でも審査が甘く、融資に積極的なところもあります。
どのように見分けるのか、そのポイントについていくつかピックアップしましょう。
上限金利を確認する
ほかのローン商品同様、金利には幅が設けられています。
そこで上限金利がどうなっているかをチェックしましょう。
上限金利が高めのビジネスローンは、審査が甘めの傾向が見られます。
金利を高くしてより多くの利息を受け取ることで、債権回収リスクを低減させているからです。
一般的に銀行系は15%、ノンバンク系は18%前後の上限金利であれば高め、すなわち審査も緩めの可能性が高いでしょう。
ビジネスローン専業の会社を探す
東京にはビジネスローンに特化して営業している貸金業者もかなりあります。
専業のところは、審査が甘く融資に積極的といわれています。
ビジネスローン専門のところは、個人には貸し出しを行っていません。
つまり事業者に貸し出さないと、利益が上がらないわけです。
そのため個人などほかのローン商品をラインナップしているところよりも、積極的に融資を行っている可能性が高いわけです。
東京でビジネスローンを利用する事例
東京の法人で資金調達が必要だけれども、ビジネスローンを利用するのが適しているかわからないという人もいるでしょう。
資金調達の手法は数多くあります。
その中でもビジネスローンを有効活用したいケースは、いくつかあります。
どのような用途が考えられるか、主なものをいくつかピックアップしてみました。
大量発注の経費として
大半の東京の法人が、何か商品を仕入れて販売するというビジネスを手掛けているでしょう。
収益を大きくするためには、より多くの商品を仕入れて多く売りさばく必要があります。
数多く発注するためには、それなりにまとまった資金が必要です。
たとえばとある得意先との商談がまとまって、大量に商品を仕入れられたとします。
会社にとってはビッグビジネスのチャンスですが、まだ経営基盤が盤石ではなく大量に仕入れるだけの資金が、手元にありません。
そこでビジネスローンによる借り入れを活用しましょう。
そうすれば大量発注に回せるだけの資金を確保できます。
もしその商品が売れる人気商品であれば、早く売りさばけ大きな利益を獲得できるでしょう。
借金をしても売れれば、利息含めてきっちりお金も返せるはずです。
ビジネスに成功すれば、得意先も満足してさらに大きなビジネスを持ち掛けてくるかもしれません。
このようにビジネスローンをうまく活用すれば、自分の会社も大きくできるわけです。
人件費の支払いのために
従業員への給料の支払いのために、ビジネスローンで資金調達している東京の法人も少なくありません。
人件費に窮するケースは、事業が順調に進んでいるときでも起こりうることです。
たとえば好調で攻めの経営で、設備投資をバンバン行うタイミングがあるでしょう。
そうすると業績が好調でも設備投資がかさんで、手持ち資金に余裕のなくなることが一時的に起こるかもしれません。
もし事業拡大に専念していると、資金繰りに行きづまることもありえます。
そういったときに従業員の給与支払いのため、一時的にビジネスローンで借り入れるのもひとつの方法です。
給与の遅配が発生すると従業員の間で不満が出ていきます。
また「この会社は大丈夫かだろうか」と、動揺が広がりかねません。
結果従業員が会社を辞めたり、モチベーションが低下したりして、作業効率が低下する恐れもあります。
モチベーションを下げずに順調に会社経営を続けるためには、ビジネスローンで一時的に運転資金を確保しましょう。
スタートアップ資金として
東京でこれから起業したいと思っている人もいるでしょう。
起業するにあたって、さまざまな理由で資金が必要になります。
ビジネスをするための機材や備品を購入する、事務所を借りるにあたって賃料なども必要です。
東京で事業を始めるとなると、コストもそれなりにかかります。
事務所の賃料をはじめとして、東京はほかの地域と比較して物価も高めだからです。
東京で事業を立ち上げるにあたって、手持ちの資金だけでは足りないことも起こりえます。
そういったときにビジネスローンの利用も、選択肢のひとつです。
ビジネスローンの審査では業歴も重視されます。
スタートアップ企業のような未知数のところへの融資を渋る傾向が見られます。
しかしスタートアップ企業はまったく借入できないかというと、決してそうではありません。
将来性があると判断されれば、融資してくれるところも少なくありません。
創業時に事業スキームをきちんと準備できれば、審査通過できるでしょう。
個人事業主も利用可能
ビジネスローンは法人だけでなく、個人事業主も融資対象にしている商品も少なくありません。
そのためフリーランスで活動していて、資金繰りに悩んでいる方も必要に応じて活用しましょう。
フリーランスの場合、取材などの経費がかさんで一時的に資金不足の状況に陥ることも、十分考えられます。
そういったときにはビジネスローンの利用も検討しましょう。
経済活動に必要な資金を確保し、ビジネスチャンスをみすみす逃すこともなくなります。
仕事をしてきちんと報酬がもらえれば、ビジネスローンで借り入れてもしっかり返済できるはずです。
ただしビジネスローンの中には、法人のみが対象の商品もあります。
個人事業主でも借り入れできるか、商品概要などで確認して申し込み先を決めましょう。
東京でビジネスローンを利用するポイントのまとめ
東京でビジネスローンを利用する機会は法人を運営していると、かなりあるかもしれません。
東京で利用可能なビジネスローンは数多くあるので、どこで借り入れるのかが重要なポイントになりえます。
東京でビジネスローンを利用する際には、金利を重視すべきです。
また緊急でお金が必要であれば、即日融資などスピーディに借入できるところを見つけましょう。
ビジネスローンは金利が高めとなっています。
しかしできるだけ早く返済を終わらせるなどうまく付き合えば、会社経営を支えてくれる重要な資金調達先となるでしょう。