事業性資金を借り入れるにあたって、担保や保証人を用意しなければならないと思っている人はいませんか?
しかし法人が融資を受けるにあたって、必ずしも担保や保証人を用意しなければならないわけではありません。

今回紹介するビジネスローンは、原則担保・保証人なしでも借り入れられる商品ばかりです。
ただしもし担保を用意できるのであれば、より良い条件で借入が可能です。
ここではビジネスローンなど事業性資金の借入と担保との関係についてみていきます。

ビジネスローンは無担保で利用可能

結論から言いますと、ビジネスローンの中には無担保で借入できるものもあります。
また場合によっては、保証人なしでも借り入れられるケースもあります。

無担保で審査もスピーディ

ビジネスローンの中には無担保でも貸付を行っている商品も少なくありません。
無担保なので、担保に入れる不動産などの審査も不要です。

よって有担保ローンと比較すると、審査もスピーディです。
無担保のビジネスローンの中には、最短即日融資に対応している商品もあるほどです。
急な出費が必要になった、売掛金など当初入ってくるはずだったお金が予定通りに入ってこないなどで支給資金の調達が必要になった場合などに重宝します。

個人事業主の場合保証人なしでも借り入れ可能

ビジネスローンは中小・零細の法人以外にも、個人事業主も貸し付け対象です。
法人の資金調達方法として、銀行融資を真っ先に思い浮かべる人も多いでしょう。

銀行融資の場合、担保や連帯保証人を提供するように求められる場合が多くなっています。
しかしビジネスローンの場合、担保・連帯保証人のいずれも用意する必要がない商品も少なくありません。

法人の場合代表者は連帯保証人になる

個人事業主の場合、連帯保証人なしでもビジネスローンの利用は可能です。
ただし法人がビジネスローンを利用する場合、代表者を連帯保証人にするよう求められる傾向があります。
この場合、もし法人が債務返済できなくなったら、連帯保証人である代表者が個人的に保有している財産から債権回収する形になります。

日本では中小企業を主な対象として、代表者保証が適用されています。
しかしこの流れも、近い将来変わる可能性もあります。

2023年4月に代表者保証の仕組みが見直されることになったからです。
金融業者が保証人を要求するにあたって、その理由を利用者に対して明示することが義務付けられたからです。
もし代表者保証を無条件で認めると、法人が倒産した場合代表者は自分の財産を取られることになり、代表者自身も破綻してしまうためです。

今後は将来性が期待でき、債権回収できる興産の高い法人には代表者保証不要で資金調達できるようになるかもしれません。

運営会社と無担保の関係

ビジネスローンを提供している企業を見ると、大きく2種類に分類できます。
1.銀行系
2.ノンバンク系
それぞれのビジネスローンを利用するにあたって、無担保で借入できるかどうかについてみていきます。
借入先を絞り込むにあたっての参考にしてください。

銀行系

銀行が独自の基準で貸し出すプロパー融資以外にも、ビジネスローンを提供しているところは結構あります。
銀行系のビジネスローンでは、プロパー融資の手法をそのまま採用しているケースも少なくありません。

銀行系のビジネスローンで原則無担保としている商品もあります。
しかしもし法人の信用が十分でないと判断された場合、貸付の条件として担保もしくは保証人を出すよう要求される場合も少なくありません。

一方ビジネスローンの取り扱い実績の豊富な金融機関であれば、これまでの豊富な審査のノウハウがあります。
よって法人の業績やこれまでの実績を詳細に分析して、無担保で貸し出しても債権回収できるわけです。
ただし無担保でビジネスローンを利用する場合、有担保よりも金利が高くなる可能性があることは理解しておきましょう。

ノンバンク系

信販会社や消費者金融など、金融機関以外のノンバンクでもビジネスローンを提供しているところはたくさんあります。
ノンバンクのビジネスローンは、無担保にて貸付を行っているところが多くなっています。

ノンバンクの場合、ビジネスローンの豊富な融資実績があるので巨大なデータベースを有しています。
このため個々の法人の貸付リスクを精密に出せます。
よって担保を取らなくても、ローリスクで貸付が行えるわけです。

無担保で担保の価値評価について考査する必要がないので、ノンバンクのビジネスローンは審査がスピーディです。
消費者金融中心で、最短即日融資に対応しているところも少なくありません。

ただし担保を取らずに貸付を行っているので、債権回収できなければ大きな損失を被るリスクもあります。
リスクマネジメントとして、金利は高めに設定される傾向があるので返済のことを考えると注意が必要です。

無担保ビジネスローンのメリット

ビジネスローンは無担保で融資実行している商品もあります。
無担保のビジネスローンを利用するメリットとして、主に以下のようなポイントが考えられます。

1.手続きを簡略化できる
2.審査がスピーディ
3.余計なコストがかからない
4.準備に手間がかからない
5.総量規制の対象外

具体的にどのようなところがメリットなのか、詳しく見ていきます。

手続きを簡略化できる

無担保のビジネスローンの場合、借入における手続きを簡略化できるのはメリットといえます。
もし担保ありの条件で融資を受ける場合、申し込んだ法人の信用力のほかに担保の価値に関する審査も実施しなければなりません。
さらに差し出された物件に対して、抵当権を設定する必要があります。

無担保であれば、担保に係る手続きの一切を省略できます。
このため、事務手続きにおける負担がかなり軽減できます。

審査がスピーディ

担保や保証人が必要な事業融資の場合、審査にどうしても時間がかかります。
担保になる物件の評価をしなければなりませんし、保証人にどの程度の信用力があるか検証する必要があるからです。

しかし無担保・保証人なしのビジネスローンでは、上で紹介した手続きを省けます。
その結果、審査にそれほど時間はかかりません。

銀行のプロパー融資の場合、担保や保証人を出すように求められるケースも少なくありません。
このため審査に1カ月以上かかることも決して珍しくありません。

一方ビジネスローンの場合、どんなにかかっても1週間から10日後には融資実行されるでしょう。
早ければ、即日融資に対応しているところもあります。
今すぐに現金が手元にないとまずい状況になるといった切迫した状況の時に、ビジネスローンは重宝する金融商品といえます。

余計なコストがかからない

不動産担保ローンの場合、金利のほかに諸費用がかかるので結構コスト負担が大きくなりがちです。
例えば不動産を担保に入れる場合には抵当権の登記手続きが必要になります。
この時一般的には司法書士に登記手続きを代行してもらうことになるので、司法書士への報酬が必要です。

プラス抵当権設定の手続き費用として、登録免許税も負担しなければなりません。
登録免許税は借入金額の0.4%かかります。
もし物件を抵当に入れて5,000万円借り入れる場合、0.4%の20万円が登録免許税として必要です。

無担保のビジネスローンであれば、これらの費用は一切かかりません。
結果的に返済負担を軽減する効果が期待できます。

準備に手間がかからない

通常融資を受ける場合、申込書のほかにいろいろと書類を準備しないといけません。
担保が必要な事業融資に申し込む場合、担保設定のために不動産に関する書類を用意しなければなりません。
具体的には固定資産評価証明書や不動産登記簿謄本、登記済み権利証、公図、地積測量図などが必要です。

しかし無担保のビジネスローンであれば、これら不動産関係の資料を用意する必要はありません。
商品によって若干異なりますが、本人確認書類と個人事業主なら確定申告書の控え、法人だと決算書などの収入や財務を証明できる書類を用意するだけです。
必要書類の数が少ない分、申し込みのための準備に時間を取られる心配がありません。

総量規制の対象外

ノンバンク系でもビジネスローンを提供しているところは少なくありません。
ノンバンクの場合、総量規制で借入額に制約が伴うのではないかと思う人もいるでしょう。

総量規制とは消費者金融などの貸金業者の貸付の規定です。
借入希望者の年収の1/3を超えて、貸付を行ってはならないという規定になります。
多重債務で返済不能に陥るのを防ぐための、消費者保護の観点で設けられました。

もし年収1,000万円の法人代表者であれば、333万円を超えた借入はできません。
ただし貸金業者であっても、ビジネスローンのような事業性資金は総量規制の対象外です。
これは個人事業主に対しても同様です。

しかし借入希望額が大きくなると、それだけ審査は厳しくなります。
総量規制の対象外でも審査で否決される恐れが出てくるので、必要な額だけ借り入れるようにしましょう。

無担保ビジネスローンのデメリット

無担保のビジネスローンは手続きも簡単で借りやすいメリットがある半面、デメリットもあります。
以下で紹介するデメリットが考えられるので、注意しなければなりません。

1.金利は高め
2.借入限度額は低め

どのような点がデメリットになりうるか、以下で詳しく解説します。

金利は高め

無担保のビジネスローンの場合、基本的に借り入れる側の信用だけを担保にして貸し出す形になります。
もし債務者が返済不可能になった場合、残債すべてが不良債権化してしまって金融業者は損失を被ることになります。

そこでリスクマネジメントとして、不動産担保ローンと比較して金利は高めに設定される傾向が見られます。
金利が高い分、利息を余計に支払わないといけません。
よって返済負担がどうしても大きくなりがちです。

日本貸金業協会では、貸金業界における各種月次統計資料を公表しています。
令和5年6月のデータによると、有担保貸付の平均約定金利は3.86%でした。
一方無担保貸付の場合、14.96%です。
無担保の方が5倍近く利率の高いことがわかります。

もし無担保のビジネスローンで借り入れた場合、返済期間をできるだけ短くすることです。
売上などの入金があれば、優先的にビジネスローンの返済に回してください。

借入限度額は低め

無担保の場合、もし債務者が返済不能になれば、債権回収のために差し押さえられるものが何もない状況です。
すると残債分をすべて損失として計上しなければなりません。
たくさんお金を貸し付ければ、不良債権化するリスクはどうしても高くなります。

そこで無担保の融資では、貸し出す金額を低めに抑制する傾向が見られます。
ビジネスローンの借入限度額を見てみると、大体300〜500万円を上限としている商品が多いものです。

ビジネスローンの中でも、比較的多額の融資に対応している商品も一部あります。
しかしそれでも、せいぜい1,000万円くらいが上限と思ってください。

設備投資など、時には何千万円や1億円近い融資を希望する法人もあるでしょう。
このような大口融資を希望する場合、1億円前後の融資に対応している有担保の銀行のプロパー融資などを検討しましょう。

ビジネスローン以外にも無担保で資金調達する方法を紹介

ビジネスローン以外にも無担保で法人が資金調達できる方法はあります。
主な資金調達手段として、以下の方法が挙げられます。

1.カードローン
2.フリーローン
3.ファクタリング

それぞれ具体的にどのような資金調達手段か、特徴について以下で見ていきます。
資金繰りに困った際には、自分たちの事情に合わせて以下の方法も活用してみるといいでしょう。

カードローン

もし運転資金で少額資金調達が必要な場合、カードローンの利用を検討するといいでしょう。
カードローンもビジネスローン同様、担保も保証人もつける必要はありません。

カードローンの中には法人用のものもあります。
審査の結果設定された借入限度額の枠内であれば、何度でも借り入れが可能です。

カードローンには個人向けの商品もたくさんあります。
個人向けのカードローンの場合資金用途は自由ですが、事業性資金には活用できないので注意しましょう。

フリーローン

フリーローンを提供しているところも少なくありません。
事業者向け、もしくは法人向けフリーローンを販売しているところがありますので、こちらを利用してみるといいでしょう。

事業性資金であれば、運転資金でも設備投資用の資金でも用途に制約はありません。
フリーローンを提供しているところは、銀行からノンバンクまで多岐にわたります。
金利を少しでも低く抑えたければ、銀行のフリーローンを利用するのがおすすめです。

ファクタリング

近年注目を集めている法人向けの資金調達方法として、ファクタリングが挙げられます。
ファクタリングとは、法人で抱えている売掛債権を売却することで現金を確保する手法です。

売掛金は現金化するまで1〜2カ月かかることが多くなっています。
しかし売掛金を回収する前に支払期日が発生して、一時的に資金ショートしてしまうこともあるでしょう。

ファクタリングは売掛先から現金回収するのを前倒しする形になります。
自分たちが抱えている売掛債権をファクタリング会社で買い取ってもらうことで、手持ち資金を増やす方法です。

あくまでも自分たちの持っている売掛債権を売却する形なので、借入ではありません。
よって現金化されたお金を後日ファクタリング会社に返済する必要はありません。
融資ではないので、担保を準備する必要もないわけです。

ファクタリングの場合、売掛債権が確実に回収できるかどうかが審査のポイントになります。
そこで売掛債権の価値が審査で重視されます。

このため、売掛先の法人の信用性が審査の可否を決めます。
もし自社の信用力が不十分でも、売掛先が実績のあるところなら現金化できる可能性が出てきます。

無担保ビジネスローンの選び方のポイント

無担保のビジネスローンは結構あります。
このため初めて利用する際に、どこに申し込めばいいか迷ってしまうでしょう。
そこでここでは、無担保ビジネスローンを選ぶにあたって比較すべきポイントについて紹介します。
比較すべきポイントとして主なものに、以下のような項目が挙げられます。

1.金利
2.融資上限額
3.申し込み条件
4.融資までのスピード
5.返済方法
6.来店の必要性

法人によって、以上の条件で優先すべき項目は違ってくるでしょう。
無担保ビジネスローンを借り入れる際に、上で紹介する項目で何を優先するか、まずは検討してください。

金利

無担保のビジネスローンは融資にリスクが伴います。
貸付先から債権回収できなければ、残債分すべてが損失になってしまうからです。
そこでリスクマネジメントとして、金利は高めに設定されがちです。

しかしビジネスローンの中で比較すると、金利は少しずつ異なります。
そこで少しでも金利の低いところで借り入れられれば、利息の支払いを少なくでき返済負担も軽減されます。

ビジネスローンの金利を見ると「○.○~○.○%」と金利に幅を持たせている商品がほとんどです。
通常初めて利用する際には、まだ返済能力に関して未知数なので上限金利かそれに近い利率が適用されます。
ですからビジネスローンを金利で比較する際には、上限金利がより低いところに申し込みましょう。

一般的な傾向として、銀行の方がノンバンクよりも金利は低く抑えられています。
金利優先でビジネスローンを探すなら、銀行系の中から探すのがおすすめです。

ただし金利の低いところは、それだけ無担保で貸し出せばリスクも大きくなります。
そこで審査を厳しくして、貸付先を厳選する傾向がある点も留意しましょう。

融資上限額

もしある程度まとまった金額を調達したければ、希望する融資額まで貸し出してもらえるビジネスローンかどうかチェックしましょう。
ビジネスローンのデメリットの部分で紹介しましたが、無担保なので融資上限額は銀行のプロパー融資などと比較して少なめに設定されがちです。

ただし個々の商品を見てみると、融資上限額はピンキリです。
300〜500万円といったところもあれば、一部1,000万円を超えるような融資にも対応している商品も見られます。

もし自分たちの融資希望額よりもビジネスローンの融資上限額が少なければ、不足分を別のところで調達しなければなりません。
複数のところに申し込む分、手続きも煩雑になります。
一度で申し込み手続きを済ませて、必要な金額を調達できるように融資上限額は必ずチェックしてください。

ただし運転資金が少し足りなくて、数万円から数十万円程度の借入であれば、どのビジネスローンでも調達できるはずです。
小口融資であれば、融資上限額はあまり意識しなくてもいいでしょう。

申し込み条件

ビジネスローンによって、申し込み可能な対象が変わってきます。
もし申し込み対象外であれば、申し込み手続きをしても融資は原則受けられません。
手続きにかかった時間が無駄になるだけなので、商品概要などで申し込み条件をチェックして、自分が該当しているか確認しましょう。

特に起業間もない法人の場合、条件を確認したほうがいいでしょう。
ビジネスローンの申し込み条件を見ると、「事業開始から2年以上」などある程度の業績を有する法人対象に貸し付け事業を行っているところも少なくないからです。

一方で起業して間もない法人で申し込めるビジネスローンもあります。
業歴は必要書類の欄でも確認可能です。
直近何期分の決算書類が必要かで、業歴の申し込み条件がわかります。

また個人事業主には貸付を行っていないビジネスローンもあります。
個人事業主が借入を希望する場合、自分が対象になっているかどうか申し込む前に確認しておきましょう。

融資までのスピード

今すぐにお金が必要という切迫した事態であれば、融資までのスピードを最優先でビジネスローンを選ぶといいでしょう。
無担保ビジネスローンの中には、最短即日融資を売りにしている商品も見られます。
緊急事態で融資を希望する場合には重宝するはずです。

もし即日融資を希望するのであれば、ノンバンク系のビジネスローンがおすすめです。
特に消費者金融で即日融資に対応している商品が多いので、消費者金融の中から候補を絞り込みましょう。

ただし融資の早いビジネスローンは、中でも金利は高めに設定されている商品が多いものです。
18%近く、利息制限法の上限ギリギリに設定されているビジネスローンもあるので必要最小限の額を借り入れましょう。
そして入金されたら、できるだけ早めに返済して利息の支払い額を押さえましょう。

即日融資の場合、借入は銀行振り込みによって実行される商品がほとんどです。
ということは銀行の営業時間内に融資の事務手続きが完了していないと、即日融資は無理です。
銀行は平日15時になると閉まるので、振込手続きや審査の時間を考慮すると正午までには申し込み手続きは終わらせておきたいところです。

さらに最初に申し込んだところで融資が認められない事態も十分想定できます。
そうなるとまた別の金融業者で一から申し込まなければなりません。
このようなタイムロスも想定すると、午前中のできるだけ早い時間帯に申し込み手続きを済ませておきましょう。

返済方法

返済方法をいろいろと用意しているビジネスローンであれば、お金ができた時こまめに返済できます。
よってビジネスローンを比較する際にはどんな返済方法がラインナップされているか、金融業者のホームページなどで確認しておくといいでしょう。

一般的に返済方法として、来店して返済する以外にもATMや銀行振り込みなどの方法が考えられます。
ATMは自店以外にも、金融機関やコンビニと提携して、こちらのATMも利用できるような業者もあります。
いろいろなATMが利用できれば、仕事の行き帰りや営業回りしているついでにお金を返済できます。

おすすめなのは、皆さんの口座からの自動引き落としによる返済です。
金融業者が引き落としてくれるので、自分で手続きする必要がありません。
ただし返済期日までに一定額、銀行口座に入れておかないと引き落としできなくなるので注意してください。

また近年では、ネットバンキングにて返済できるようなビジネスローンも出てきています。
ネットバンキングの場合、基本的に24時間・365日いつでも手続きできます。
しかもパソコンやスマホの操作で返済できるので、来店する必要もなく利便性が高くなっています。
ネットバンクを利用しているのなら、ネットバンキングで返済できるところで候補を絞り込んでみるのも一考です。

来店の必要性

ビジネスローンに申し込むにあたって、来店が必要かどうかもチェックしておきましょう。
とくに本業が忙しくて、なかなかお店に足を運べない法人代表者はチェックしておきたい項目です。

最近では多くのビジネスローンで、Webから申し込めるようになりつつあります。
しかし申し込み手続きそのものはWeb完結しても、審査通過して契約する際には来店しないといけない商品も多くあります。
申し込みから融資を受けるまで、来店する必要がないかホームページなどで確認しておきましょう。

契約する際に来店のほかにも、郵送で手続きできるような商品も見られます。
郵送であれば、確かに来店する必要はないかもしれません。
しかし郵送でのやり取りになると、審査通過しても実際にビジネスローンが利用できるまで郵便のやり取りで数日かかってしまうこともあり得ます。

さらにもし書類に不備があれば、再度郵送しなければなりません。
その分さらに手続きに時間がかかってしまいます。
したがって、少しでも早く資金調達したければ郵送のやり取りで契約手続きを進めるのはあまりお勧めできません。

無担保ビジネスローンのまとめ

ビジネスローンは基本無担保・保証人なしで借入が可能です。
担保になるような不動産を保有していない法人にとって、気軽に資金調達できる方法といえます。

担保なしでも借り入れできるので、不動産の価値評価の必要がなくなります。
その分ビジネスローンは審査までの手続きはスピーディです。

銀行のプロパー融資の場合、1カ月以上かかることも珍しくありませんが、ビジネスローンならどんなにかかっても1週間から10日後には融資実行されます。
早いところだと、最短即日融資に対応しているところもあります。
入金が遅れるなどで資金ショートの危険性が出てくるなど、緊急性の高い資金を調達する際におすすめです。

しかし一方で無担保だと、債務者が返済不能の状態に陥ると被る損失も大きくなりがちです。
そこで金利は高めに設定されているので、ビジネスローンを利用する際には早めの返済を心がけて下さい。