世の中には様々な金融機関がありますが、東京を中心に最近はノンバンクのローンが人気になっています。不動産を担保に低金利で融資を受ける不動産担保ローンや有料ホーム事業者向けの融資などもあり、従来とは異なる資金調達方法があります。今回は東京で人気のノンバンクの不動産担保ローンや有料老人ホーム向けローンなど、様々なノンバンクローンについて解説していきます。

不動産担保ローンにおける「ノンバンク」とは

ノンバンクは、銀行以外で預貯金業務を行っていない金融機関を指しており、消費者金融ローンやクレジットカード会社などが含まれます。そのほとんどは担保・保証人不要になっていますが、それとは別に不動産を担保としたノンバンクローンがあり、東京を中心に人気があります。

不動産を担保の融資だと条件が有利

不動産を担保にしたノンバンクの融資がなぜ人気なのでしょうか?それは不動産を担保にすることで融資の条件が有利になるからです。お金を融資してくれる金融機関などの事業者にとって、万一貸したお金が回収できない時に、担保として預かっている不動産を売却することで貸し倒れ回避ができるためで、審査も無担保と比べても有利です。

保証人担保との違いは

同じような担保に保証人がいますが、保証人は借主がお金を返済できない時に代わりに支払うことを契約で決めることなので、そもそも保証人になる人がなかなか見つかりません。また借りたお金を返せない時に保証人が負担することになるので、人間関係が崩壊する可能性もあります。そのため保証人を担保にした融資よりも不動産担保融資のほうが人気があります。

不動産担保ローンの対象は他人名義も可

通常担保にする物は本人名義ですが、不動産に限っては他人名義でも可能です。配偶者や親・兄弟や祖父母といった家族や親族が所有する不動産でも担保が可能です。そのため、優良な不動産であればより有利な条件の融資が引き出せます。また、法人向けでの不動産担保ローンでは、法人役員などの第三者所有の不動産担保も可能です。

不動産担保ノンバンクローンのメリット

不動産担保のノンバンクローンのメリットにはどのようなものがあるでしょうか?主に次のようなメリットがあります。

1.融通が利く傾向が高い
2.融資までのスピードが意外に早い
3.不動産が保証なので本人の信用・収入は関係がない
4.銀行と審査基準が違う

上記4項目について詳しくみていきましょう。

1.融通が利く傾向が高い

不動産担保のノンバンクローンの場合、融通が利きやすいです。これは不動産という非常に資産面で安定的でかつ、移動できないものを担保にしているからで、担保にした不動産次第では想像以上に高い融資を安い金利で受けられる可能性があります。

2.融資までのスピードが意外に早い

不動産を担保にすると、消費者金融の即日融資までではありませんが、融資までのスピードが早いのも特徴です。やはり不動産という安定的な資産を担保にしているからで、担保にした不動産の調査や手続き等の審査が早く、融資のスピードも速いのが特徴です。

3.不動産が保証なので本人の信用・収入は関係がない

不動産を担保に融資を受けるので、審査対象はあくまで担保として拠出された不動産です。その為申込者個人のこれまでの信用や年収はあまり関係がありません。万一の時には不動産を手に入れて売却できるため、仮に信用情報に事故の記載(ブラックリスト)があったとしても、優良不動産を担保にすれば融資を受けられる可能性があります。

4.銀行と審査基準が違う

不動産担保ローンに限らずノンバンクは貸金業法の管理にあるのに対して、銀行は銀行法と根拠となる法律が違います。一般的に銀行よりもノンバンクのほうが審査が緩めの傾向があるとされ、そのため銀行より金利が高めになっていますが、借りやすいというメリットがあります。

不動産担保ノンバンクローンのデメリット

次に不動産担保ノンバンクローンには次のようなデメリットが存在します。

1.土地や建物がないと申し込めない
2.金利が高めの傾向
3.返済が滞れば土地・建物を失う
4.目的や用途が限定されているケースがある
5.稀に違法業者が混じっている可能性がある

以上、5項目について詳しくみていきましょう。

1.土地や建物がないと申し込めない

当たり前の話ですが、不動産担保のノンバンクローンを申し込むには、担保となる不動産が必要です。もし、土地や建物などの不動産を持っていない。あるいは親族が持っていても担保にできる状況にないのなら、申し込めません。

2.金利が高めの傾向

ノンバンクの場合は、銀行よりも金利が高めです。不動産担保の場合でも銀行で借りるほうが金利が低めの傾向になります。

3.返済が滞れば土地・建物を失う

不動産を担保にして融資を受ける場合、もし返済ができなかったり、滞ったりした場合は、担保として拠出した土地や建物を失います。

4.目的や用途が限定されているケースがある

ノンバンクの不動産担保ローンの場合、金融機関によっては用途や目的が限定されているケースがあります。その場合目的用途以外に資金を使えないので注意しましょう。

5.稀に違法な悪徳業者が混じっている可能性がある

銀行と違いノンバンクの場合、いわゆる闇金業者が混じっている場合があります。不動産担保ローンでもそういう業者が混じっている場合が多く、そのような業者に手を出した場合は不利な契約を結ばれ、場合によっては不本意な理由で不動産を失う恐れがあります。

不動産担保ノンバンクローンの業者を選ぶポイント

安心できる不動産担保ノンバンクローンの業者をどうやって選べばよいでしょうか?

1.知名度の高さや口コミ
2.金利を確認
3.返済期間を確認
4.融資までの時間をチェック
5.担当者との距離を確認
6.貸金業登録の有無

以上、6点が考えられます。詳しくみていきましょう。

1.知名度の高さや口コミ

ノンバンクでも大手など知名度が高いところ、あるいは口コミを見て高い口コミのある金融機関であれば安心です。

2.金利を確認

ノンバンクは金利高めに設定されていますが、不動産担保の場合は金利が下がる可能性があります。いくつかの候補を探し出して少しでも金利を低く抑えられそうなところを探してから申し込みましょう。

3.返済期間を確認

不動産担保ローンを借りる際、金融機関によって返済期間が異なる場合があるので確認しておきましょう。短い返済期間で早く済ませるのが良いのか、長い返済期間で少しずつ返済するのが良いのかは申込者の判断によって変わります。

4.融資までの時間をチェック

融資までの時間も選ぶポイントです。ノンバンクの不動産担保ローンの場合は、比較的融資までの時間が早いと言われています。しかし、金融機関によって差があるので、あらかじめ調べておくことが大切です。急にお金が必要な時でも間に合うかどうかを確認しましょう。

5.担当者との距離を確認

金融機関やノンバンクの業者の担当者との距離感も重要なポイントです。大手で機械的な審査をしてくるところや中小で親身になって相談をしてくるところなどもあり、特に後者の場合は融通がきくこともあります。はじめての場合はともかく2回目以降に融資が必要となった時にも担当者との信頼関係ができていると資金調達が有利になります。

6.貸金業登録の有無

名前を知らないような小さな金融機関や業者の場合は、貸金業登録されているかどうかを確認しましょう。確認できれば問題ありませんが、もし確認できない場合は違法の闇業者の可能性があり、関わってはいけません。

有料老人ホーム向けの介護事業所ローン等のノンバンクもある

東京では不動産担保ローン以外にもいろんなノンバンクでのローンがあります。例えば有料老人ホームやグループホームなどを対象にした「介護事業所ローン」や医師や士業を対象にしたノンバンクローンなどを行っている業者もあります。そういった個別の人物を対象にしたローンの場合、担当者がいて対応してくれるので、該当する場合は不動産担保ローンよりも有利に資金調達できます。

新しい動きとしてノンバンクがAIを活用した融資を開始

ノンバンクの新しい動きとして、AI(人工知能)を活用した融資を行っているところがあります。これはクラウド会計を連係させているので書類提出の手間を省くことができ、さらにAI活用で審査にかかる人件費を圧縮することで、少額でかつ短期間での融資をおこなっているところです。このようにノンバンクは銀行よりも資金調達がしやすい金融機関として注目を集めています。

東京では不動産担保や有料老人ホーム向け介護事業所ローンがおすすめのまとめ

東京を中心に不動産担保や有料老人ホーム向け介護事業所ローンなど、様々なノンバンクの金融機関や業者があり、特に不動産担保の場合は優良な不動産であればブラックリストに載っていても融資が受けられる場合があります。その一方で違法業者が混じっている場合もあり、金利が高い場合もあるのでノンバンクの融資を受ける場合は、事前に調べて安心のできる業者を選びましょう。