事業資金を調達する際には、なるべくリスクを軽減できる普段を選びたいものです。

ですが、多くの資金調達手段には様々なリスクがつきもの。

たとえば銀行やノンバンクから無担保での融資を受けた場合であれば、中長期的な返済期間が設けられるとともに、借り入れ金額に応じた利子が発生することはいうまでもありません。さらに銀行融資は審査期間が長いことから、至急の資金調達には不向きといえ、一方のノンバンクのビジネスローンは、銀行に比べて利率が高いという特徴があり、経営状況によっては大きな負担となりかねません。

また、不動産担保融資などの有担保融資を利用する場合には、高い価値を持つ資産を担保にするという契約上、利用を躊躇される事業主の方が多くみられます。

「利息をなるべく軽減しつつ至急の資金調達ができ、また、高い価値のある資産を担保せずに借り入れできる資金調達手段はないものか。。。」。

そうお考えの事業主様に利用をおすすめしたいのが、弊社の「商業手形担保融資」です。

商業手形担保融資を利用するためには、最低限の条件として取引先からの代金決済を「商業手形」で受けている必要があります。

ただ、商業手形担保融資は無担保融資や他の有担保融資よりも低リスクかつ早期に事業資金を調達できる可能性があります。

ですので、もしも資金調達を検討する際に商業手形をお持ちであれば、商業手形担保融資のご利用をお考えいただければと思います。

では、商業手形担保融資とは具体的にどのような内容なのでしょうか。

今回は、商業手形担保融資の基本的内容とメリット・デメリットについて解説します。

商業手形とは？

商業手形担保融資の内容を理解するためには、まずは「商業手形」とは何かを知っておかなければなりません。

商業手形とは、商品やサービスの売買といった取引先との間で成立した商取引にて、代金決済のために振り出される手形です。手形とは、将来的な期日を設けた上で、手形に記載された金額の支払いを約束する有価証券のこと。ちなみに商業手形は、特に商品代金の決済に用いられることが多いため、「商品手形」とも呼ばれています。

商業手形には、「約束手形」と「為替手形」の2種類があります。

約束手形とは、手形の振出人（取引先）が手形の受取人（自社）に対して期日を設定した上で直接的な支払いを約束するものです。

対する為替手形は、基本的には約束手形と同じく支払いを約束するものですが、支払いは手形の振出人ではなく、支払い人という第3者が行うことになります。

つまり約束手形は2社間で、為替手形は3社間でやりとりされるものになります。

商業手形担保融資とは？

商業手当担保融資は、その名の通り上記の商業手形を担保にして事業資金を調達できる金融商品です。

商業手形には、上述の通り約束手形・為替手形の2種類があります。支払いを振出人か支払人のどちらが行うかというわずかな違いはあれど、どちらにも「◯月◯日に◯円を支払います」という支払い期日を設けるという共通する特徴があります。

この期日次第では、仕入れや各種税金といった様々な支払いに対応できないケースが生じる可能性もありえます。

たとえば、商業手形で8月31日に100万円の支払いが約束されている場合。もしも8月15日に緊急の支払いが生じてしまったら。。。十分な内部留保がない企業様であれば、突然の支払いに対応できないケースに発展することもあるのではないでしょうか。

このようなケースでも、商業手形を担保にした商業手形担保融資をご利用いただければ、約束された期日よりも早期に代金を回収することが可能になります。

また、商業手当担保融資は、無担保の融資よりも低い利率で資金を借り入れ可能なだけでなく（額面金額から手数料に応じて減額された金額を現金化）、不動産担保融資のように価値の高い資産を担保にする必要もないため、短期的な運転資金の調達でも比較的気軽に利用できるといえます。

商業手形担保融資のメリット

弊社基準の信用状況に応じた手数料設定

銀行や手形割引業社などが提供する商業手形割引では、自社の信用力や手形の信用力に応じた手数料が課されます。つまり企業規模が大きければ大きいほど、
安い手数料になります（不渡りにとなる可能性が低いため）。

一方で、弊社の商業手形融資は、振出人の企業規模を問わず弊社基準の信用状況に応じて手数料を決定。そのため、資金力や信用力に乏しい中小零細企業様のご利用だからといって、割高の手数料を提示することはありません。

また商業手形融資は、銀行の商業手形割引よりも審査時間が短いため緊急の資金繰り改善に役立ちます。

商業手形担保融資のデメリット

額面通りの金額は受け取れない

無担保融資などと比べれば利率（手数料）が割安になるというメリットがありますが、手数料が差し引かれる以上、額面通りの金額を受け取ることは出来なくなってしまいます。

もしも財務状況などにより、必ず額面通りの金額を受け取りたいという理由があれば、商業手形担保融資の利用は控えたほうが良いでしょう。

アクト・ウィルの商業手形担保融資では、お客様の企業規模や信用力だけに捉われることなく、柔軟な審査基準により手数料を決定します。

まずはお気軽にご相談ください。