皆さん商品やサービスを初めて利用するにあたって、口コミサイトをチェックしませんか?
実際に使ったことのある人の意見なので、参考になるでしょう。

インターネットをチェックしてみると、ビジネスローンに関する口コミサイトもしばしば見受けられます。
今までビジネスローンを利用したことのない法人代表者は、口コミサイトを確認するのも一つの方法です。
ビジネスローン選びで口コミを利用するメリット、口コミでどのような情報がわかるのかについてここでは見ていきます。

口コミを利用するメリットデメリット

今ではインターネットユーザーのうち8割弱が商品やサービスを購入する前に、口コミをチェックするといわれています。
商品やサービスを提供する企業のサイトではわからない、実際に使った人の生の意見を目にできるのは大きな利点といえます。

口コミを活用するメリット

口コミには実際にサービスを利用した生の声が掲載されています。
ビジネスローンの場合、使い勝手はいいか、実際に融資されるまでどのくらいかかったか、審査に落ちてしまったかなどの情報をチェックできます。
どこに申し込めばいいのか、自分に合った商品はどれかなどチェックできるのは初めて利用する人にとっては重宝します。

また口コミのメリットとして、良い情報だけでなく悪い情報も掲載されている点も見逃せません。
ビジネスローンを提供している企業は、自分たちが不利になるような情報は載せません。
商品のいいところばかりを強調しがちです。

しかしどのような商品でも弱点や良くないところがあるものです。
そのような悪い情報も口コミには掲載されています。
ですからより多角的に対象の商品に関して、分析できるわけです。

口コミを利用するデメリット

口コミを利用するデメリットとして、信ぴょう性に問題のある情報も含まれている点は留意しなければなりません。
口コミはほとんどのサイトで、匿名で自由に投稿できるようになっています。
このため、でたらめなことを投稿しようと思えばできてしまえます。

中には業者の人間が自分たちの商品の評判を高めるために、サクラになって口コミ投稿している場合もあります。
逆にある会社を貶めようとして、根拠のない誹謗中傷をする可能性も十分考えられます。

ですから口コミサイトに記載されている情報をすべてうのみにするのは危険です。
複数の口コミサイトをチェックして、おおむね評価の高いところであれば信頼性も高いと判断できます。

ビジネスローンの口コミでわかる評判のいい会社とは?

口コミサイトには自由に誰でも書き込めるようになっているので、いろいろなビジネスローンに関する情報が掲載されています。
その中でも主にどのようなローン会社の評価が高いかについてみていきます。
主に評判が上々なローン会社の特長を見てみると、おおよそ以下のような感じになるでしょう。

1.融資がスピーディ
2.審査が甘い
3.低金利である
4.大手かどうか

それぞれなぜ口コミサイトで評価が高いのかについてみていきます。

融資がスピーディ

融資までがスピーディなビジネスローンは口コミサイトでも高い評価を受けがちです。
「審査結果を当日中に連絡してくれるのでありがたかったです」
「審査は最短25分とスピーディだったので助かりました」
このような口コミが実際に掲載されていました。

ビジネスローンの利用者を見てみると、今すぐに現金が必要など切迫した状態の方が多いようです。
銀行融資の場合、審査だけでも1カ月前後かかってしまうことが多いです。
しかしビジネスローンは、遅くても3~5営業日で融資が実行されるので急な出費で手持ちがない経営者にとって重宝します。

ノンバンク系のビジネスローンの場合、即日融資に対応しているところもあるくらいです。
もしできるだけ早く資金確保の必要があればビジネスローン、しかも即日融資に対応してくれると口コミで評判のところを探しましょう。

審査が甘い

審査の甘いビジネスローンも、口コミでは高く評価されがちです。
「銀行の審査に落ちてしまったけれどもビジネスローンなら審査通過してお金を借りることができた」
「銀行のビジネスローンで相手にされなかった自分のような個人事業主でも、ここでは借りることができました」
このような口コミは、実際にインターネットなどでも紹介されていました。

銀行融資の審査に落ちてしまった、でも資金をどうしても確保しなければならない場合にビジネスローンを利用する人が多いです。
審査の甘いビジネスローンは口コミの評判のほかにも、見分ける方法はあります。
それは上限金利をチェックする方法です。

ビジネスローンの金利をみるとほとんどのところが「○.○%~○.○%」と金利に一定の幅を持たせています。
どの利率が適用されるかは、その人の信用力で決められます。
一般的に初めて申し込んだ場合、上限金利もしくはそれに近い利率が適用されます。

ですから上限金利の高いところに申し込むと、審査通過できる可能性が高まります。
金利を高めに設定しているのは、それだけ多く利息を取ろうと思っているからです。

利息を多くとろうと思っているのは、不良債権化した際のリスクマネジメントです。
利用者が返済できなくても、その時点で利息をそれなりに取っていれば、会社の損害も最小限に抑制できます。
リスクマネジメントをしっかり行っている、つまり貸し倒れのリスクの高いところにも積極的に貸し出しを行っていると推測できます。
ということは、審査の甘いビジネスローンと解釈できるわけです。

口コミと上限金利が高めのビジネスローン会社を比較して選べば審査通過し、着実に必要な資金を確保できます。
ただし金利が高めということはそれだけ利息の支払いも多くなるので、必要最小限の資金を借り入れ、できるだけ早く完済することが大事です。

低金利である

口コミで評判のビジネスローンの特長として、低金利で融資していることも見逃せないポイントです。
「金利は普通のカードとあまり変わりない印象がありました」
「法定金利の範囲内なので、返済するのがそんなに大変とは感じませんでした」
このように口コミサイトには、金利に言及する口コミはしばしば見られます。

返済するにあたって、金利の高低は重要なポイントです。
金利の低いところであれば、利息の支払い額も安く抑制でき返済負担も軽減できるからです。

ビジネスローンを提供している会社はいろいろとあります。
銀行系や消費者金融系、信販会社系と様々です。
この中でも一般的に低金利の商品を提供しているのは、銀行系のビジネスローンです。

金利相場を見てみると、ノンバンクの場合だいたい5~18%といったところでしょうか?
一方銀行系を見てみると、上限金利でも14~15%といったところが相場のようです。
上限金利だけでもノンバンクよりも3~4ポイントも低いことがわかります。

ビジネスローンを利用するにあたって、それなりにまとまった額の借入を検討している人もいるでしょう。
設備投資のための資金を借り入れるとなれば、数百万円や数千万円単位での借り入れになるのも珍しくありません。
そうなるとたった1%の金利差でも、返済総額は結構変わってくる可能性があります。

もし低金利のビジネスローンを探しているのであれば、銀行系の中でもメガバンクのものの中から選択肢を絞り込むといいでしょう。
メガバンクのビジネスローンは大体1~14%といったところが金利の相場だからです。
ノンバンクと比較して、かなりの低金利であることがお分かりでしょう。

ただし低金利ということは、それだけ信用力のあるところ中心に融資していることもうかがえます。
実績に乏しい、赤字経営が続いているなど経営基盤がぜい弱だと審査落ちの憂き目をみる可能性もありますのでその部分も十分注意してください。

大手かどうか

ビジネスローンの口コミを見てみると、ローン会社の規模を重視している方の多いことがわかります。
「大手の会社なので安心して申し込みできました」
このような意見も、口コミサイトでは時折見られます。

特に初めてビジネスローンを利用する際にはローン会社が大手か、知名度は高いかを重視する法人代表者は少なくありません。
有名な会社なら法外な利息を請求されるなど、トラブルに発展するリスクは低いと推測できるからです。

その場合には銀行系のビジネスローンがおすすめです。
銀行であれば知名度も高いですし、安心して申し込めるでしょう。
またノンバンクでもコマーシャルなどで大々的に宣伝しているような大手を利用する方は多いです。

ただしそれほど知名度の高くない中小のローン会社の中でも、優良な商品を提供しているところも少なくありません。
口コミの意見をチェックすると、あまり知名度の高くない中小業者でもおおむね評価の高いところが見つかるかもしれません。

口コミで見るビジネスローンで審査落ちする企業の特徴

ビジネスローンは銀行融資と比較すると審査が甘いという評判はよく耳にするかもしれません。
しかし口コミサイトを見てみると、「ビジネスローンに申し込んだけれども審査落ちしてしまった」という意見がしばしば見られます。
審査落ちしてしまう法人を見てみると、いくつか共通点があるのがわかります。

1.申込書類に不備があった
2.慢性的な赤字経営に陥っている
3.法人代表者の信用情報に問題がある
4.多重申込をした
5.返済に不安ありと判断された

中には自分たちが注意すれば、審査落ちを防ぐことができるポイントもあります。
以下でなぜ上で紹介した項目が審査落ちのリスクが高まるのかについて解説しますので、申し込む際には参考にしてください。

申込書類に不備があった

ビジネスローンの審査落ちになる法人の中には、ケアレスミスが結構あるようです。
口コミでもその自覚のある書き込みがしばしば見られます。
とくに申込用紙の記入漏れや記入ミスには注意が必要です。

明らかな記入ミスの場合には、ローン会社から連絡が来ます。
そして正しく訂正すれば、審査には影響ありません。

記入ミスで特に注意しなければならないのは、数字です。
業歴や年商、法人代表者の年収などはビジネスローンの審査にあたって重視される項目だからです。
たとえば年商を本来1億円だったものが桁を間違えて10億円と申請したとします。

しかしこれはほかの提出書類と一致しないので、ローン会社が「虚偽申請をしているのではないか?」と思われてしまいます。
すると信用力に難ありと判断されてしまって、審査で否認されてしまう恐れが出てくるわけです。

特に近年Web申し込みできるビジネスローンも増えてきています。
Webだと来店する必要はなく、24時間いつでも申し込めるのは魅力です。
しかし入力ミスや変換ミスが起こりやすいので、必要事項を入力した後すぐに送信するのではなく、いったん見直しましょう。
とくに数字でミスはないか確認の上で提出すれば、ケアレスミスによる審査落ちを回避できます。

慢性的な赤字経営に陥っている

ビジネスローンの審査で、法人の財務状況は気になるポイントといえます。
財務状況が悪ければ、融資しても返済するためのお金を用意できないリスクが高まるからです。
もし慢性的な赤字経営に陥っているのであれば、ビジネスローンでも借り入れするのは難しいでしょう。

ただし一時的に赤字決算に転落している場合には、それほど審査ではマイナスにはなりません。
自然災害などの突発的なアクシデントで赤字になっているけれども、またすぐに回復できると判断されるからです。
口コミなどを見てみると、2期連続赤字決算くらいであればまだ融資を受けられる可能性もあるようです。

しかし3期連続で赤字決算になっている法人だと、審査通過するのは厳しそうです。
慢性的な赤字体質に陥っていると判断され、融資しても債権回収は難しいと思われてしまうからです。

もし慢性的な赤字経営になっているのであれば、自身の財務状況を見直してみるといいです。
特に今すぐに手を付けられる財務改革として、コスト圧縮があります。
自分たちの支出状況を見直してみて、無駄な出費がないか確認してみてください。

コスト圧縮して赤字解消できないか、解消までいかなくてもマイナス収支の状況を少しでも改善できないか検討しましょう。
財務状況が改善すれば、ビジネスローンの審査担当者の心証も変わってくるかもしれません。

法人代表者の信用情報に問題がある

ビジネスローンでは法人の経営助教だけでなく、申込者たる法人代表者の信用情報についても考査されます。
もし法人代表者の信用情報に傷があるなら、信用力に問題ありと判断され、融資を見送られてしまう危険性があります。

信用情報機関には、個人のクレジットカードや各種ローンの利用履歴について記載されています。
とくにいわゆる「ブラック情報」と呼ばれる事故情報が掲載されていると、審査通過はかなり厳しくなると思ってください。
長期の延滞をしたことがある、自己破産などの債務整理を行った、代位弁済したなどはブラック情報として登録されます。

もし過去にブラックリストに載ってしまったら、向こう5~7年間はその情報が消えないと思ってください。
特に自己破産などの大きな事故を起こしてしまうと、10年間信用情報に事故情報が掲載される可能性があります。

もし現在クレジットカードを利用している、ローンを組んでいる法人代表者がいれば、信用情報に傷のつかないように注意してください。
期日までにきちんと返済して、クレジットヒストリーを積み重ねていきましょう。

多重申込をした

ブラックというと返済でトラブルを起こした人というイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかしもう一つ「申し込みブラック」によって、審査落ちする場合もあります。

先ほど紹介した信用情報には現在や過去に利用したクレジットカードやローンの情報だけでなく、申込履歴も一定期間掲載されます。
もし短期間で何度もビジネスローンへの申し込みがあれば、その情報もしっかり残るわけです。
多重申込をしていると申し込みブラックとみられてしまいます。

もし短期間で複数のビジネスローンに申し込んでいればローン会社の担当者はどのようにみるでしょう。
「よほどお金に困っているのではないか?」
「運転資金がショートしかかっているのでは?」
このようにネガティブな想像をしてしまっても無理はありません。

急な出費で今すぐにお金が必要になると、すべり止めのためにいろいろなビジネスローンに申し込んでしまいがちです。
しかしそれをすると結局申し込みブラックになってしまって、自分で自分の首を絞める結果につながりかねません。
ですから口コミなどを見て、より確実に審査通過できそうなビジネスローンを見つけて申し込む必要があるわけです。

一般的に個人のローンの場合、半年間に3つを超える申し込みがあると申し込みブラックと判断される可能性があります。
ビジネスローンでも似たような基準を設定しているローン会社もあるでしょうから、注意してください。

返済に不安ありと判断された

ビジネスローンの審査では業績も重視します。
基本的に業績が好調であれば、ビジネスローンの審査は通過できる可能性が高いです。

ただし業績があまりよくなくても、ビジネスローンの審査を通過できる場合もあります。
それは現時点では業績がよくなくても、将来性のある事業を行っているとローン会社が評価する場合です。
将来性があると判断されれば、今後業績が良くなり、債権回収は十分可能と判断され、融資実行されるわけです。

ですからもし今の業績はよろしくなくても、今後持ち直せる可能性があれば、それをローン会社の担当者に理解してもらう必要があります。
そのために事業計画書を作成してください。
事業計画書は、今後どのようにして収益を出していくのか、その見通しについてまとめた資料です。

事業計画書を作成するには、現実性のある具体的な数字について記載のあるものを作ってください。
売上見込み額やその利益を上げられる根拠について、収益のうちいくら返済資金に回せるかなどを説明できるような事業計画書を作成してください。

もし事業計画書の内容に現実性がない、根拠に乏しいとローン会社に思われれば、事業計画書を作成しても審査落ちになるかもしれません。
事業計画書を作成するなら、さまざまな今後の状況をシミュレーションしたうえで慎重に作成してください。

まとめ:ビジネスローンを利用するなら口コミサイトを活用しよう

ビジネスローンを利用する際にローン会社のホームページだけを見ても、商品の弱点やデメリットなどはなかなか見えてきません。
しかし口コミサイトには、実際に利用した人の体験談が記載されています。
満足できなかったところや悪い部分なども記載されているので、多角的にビジネスローンの評価が可能です。

ただしビジネスローンは誰でも匿名で書き込めるので、信ぴょう性に乏しい情報もあり注意が必要です。
複数の口コミをチェックして、どれが信頼性の高い情報なのか取捨選択をしながら、自分に合ったビジネスローンを見つけてください。