東京を中心に関東で法人運営している人も多いでしょう。
経営を進める中で、時に資金繰りに困ることも出てくるはずです。
そんな法人代表者におすすめの資金調達方法として、ビジネスローンがあります。
関東で利用可能なビジネスローンは、無数にあります。
そこでここでは関東の法人がビジネスローンを利用するにあたってのポイントについて見ていきます。
確実に資金調達するために審査通過のコツについても紹介するので、参考にしてください。
目次
関東で利用できるビジネスローン
東京を中心に関東で利用可能なビジネスローンについて、見ていきます。
結論から言うと、関東で申し込みできるビジネスローンは枚挙にいとまがありません。
選択肢が多いので、自分たちの事情や条件に合致する商品がきっと見つかるでしょう。
さまざまなところが提供している
関東のビジネスローンをネットで検索すると、いろいろな商品がヒットするでしょう。
関東ではいろいろな金融機関・貸金業者が提供しています。
まず銀行でビジネスローンを提供しているところは多いです。
メガバンクから関東を主な営業地域にしている地方銀行、信用組合、信用金庫など金融機関だけでも選択肢は充実しています。
また貸金業者のビジネスローンもたくさんあります。
コマーシャルでしばしば宣伝している大手から中堅まで、消費者金融系だけでもいくつも提供しているところが見られます。
さらに信販会社でビジネスローンを提供しているところも少なくありません。
ビジネスローンをはじめ、事業性資金専業でサービス提供している貸金業者も見られます。
ビジネス専門のローン会社の場合、ビジネスローンの融資は積極的です。
法人向けに貸付を行わないと、事業運営がままならなくなるからです。
このように様々な業者が融資を行っています。
いくら資金が必要か、いつまでに融資実行してもらえるかなど自分たちに合った商品を慎重に見つけることです。
不動産担保ローンも
関東で利用可能なビジネスローンの中には、事業者向けの不動産担保ローンを提供しているところもいくつかあります。
自分たちの保有する不動産を担保に融資を受ける方法で、低金利で多額の借入ができるところが魅力です。
何かしらの資産を保有しているのであれば、不動産担保ローンで借り入れるのも一つの方法です。
関東の不動産担保ローンを見てみると、上限金利でも一桁の利率のものも見られます。
ビジネスローンは審査が甘めな半面、金利は高めで上限金利が15%とか18%という商品も珍しくありません。
不動産担保ローンであれば上限金利でも3%台や3%を切る商品もあります。
借り入れた後の返済を考えると、低金利の金融商品で借り受けるのも視野に入れたほうがいいでしょう。
また不動産担保ローンの場合、借入限度額が大きいのもメリットです。
担保に入れる不動産の価値次第では、数億円の融資を受けることも可能です。
工場購入や機械設備導入など、設備投資する際にはまとまった額が必要です。
そんな時に不動産担保ローンで資金調達するのも戦略の一つといえます。
関東で利用可能な不動産担保ローンの中には、最大10億円の貸付まで対応している商品もありました。
もちろん不動産の価値次第でここまで借り入れできない場合もありますし、返済できなければ不動産を持っていかれるなどのリスクはあります。
しかし、まとまった資金借入が必要な場合には、このような不動産を担保にできるビジネスローンを選ぶといいでしょう。
関東でビジネスローンを活用するおすすめ場面について紹介
先に紹介したように、関東で利用できるビジネスローンは数えきれないほどにたくさんあります。
ところで、法人がビジネス用の資金調達をする手段はほかにもいくつかあります。
銀行融資もあれば、国民生活金融公庫の公的融資、補助金・助成金など選択肢はあります。
それぞれに異なる特徴があり、場面ごとに利用すべき選択肢は変わってきます。
ではビジネスローンは具体的にどのような場面で借入を検討すべきか、ここで見ていきます。
1.売掛金回収が遅れた
2.仕入資金不足
3.一時的に資金ショートが発生した
以上の用途で利用するなら、ビジネスローンの活用を検討しましょう。
基本的に短期的な借り入れの際に、ビジネスローンを利用するのがおすすめといわれています。
ビジネスローンは短期借入で活用すべし
関東で資金調達する際にビジネスローンを利用するのは、急にお金が必要になるなど一時的な借り入れが必要になった場合です。
銀行融資や公的融資の場合、現金確保できるまでにどうしても時間がかかります。
どんなに早くても数週間、場合によっては融資実行されるまで1カ月以上かかる場合もあるほどです。
しかしビジネスローンは、最短即日融資に対応している商品も珍しくありません。
急場をしのぐために利用するのが基本だと思ってください。
またビジネスローンは銀行融資や公的融資と比較して、金利は高めに設定されています。
よって、借りたらできるだけ早めに返済を進めないと、利息払いが増え返済資金がかさみます。
お金が入ってきたら、できるだけ返済資金に優先的に回してください。
売掛金回収が遅れた
関東で商売している法人は、報酬や売り上げを売掛金として後日回収するスタイルをとっているところが多いです。
関東というよりも、日本全国で定着している手法です。
後日売掛債権を回収しようと思ったけれども、取引先がお金を支払えない場合もあります。
遅延が発生したり、最悪の場合、取引先が倒産して貸し倒れになってしまったりなどの憂き目にあうことも十分考えられます。
入ってくるはずのお金が入ってこなくなった場合でも、支払い期限はそう簡単には動かせません。
こうなると資金繰りが一気に悪化しかねません。
こんな緊急事態の際に、急場しのぎのためにビジネスローンで目先の資金を確保するのも一つの方法です。
仕入資金不足
何か商品を製造しているのであれば、原材料などを仕入れなければなりません。
たとえば、取引先から急にいつもよりも多くの注文を受ける場合もあるでしょう。
これはビジネスチャンスです。
しかし大量受注すれば、原材料費の仕入れコストもその分大きくなります。
この仕入資金を自社の資金では賄えず、せっかくのチャンスをみすみす逃すのはもったいないといえます。
そこでビジネスローンを利用するのです。
ビジネスローンで差し当たっての仕入れコストを賄います。
大量受注で大きな売り上げが今後入ってくるので、金利が他よりも高めのビジネスローンでもきちんと返済できるでしょう。
このようにビジネスチャンスを活かすために、ビジネスローンを活用するのも一つの方法といえます。
一時的に資金ショートが発生した
法人経営していると、一時的に資金ショートが発生する場合もあるかもしれません。
たとえば自然災害によってオフィスや工場が大きなダメージを受け、一時的にビジネスが続けられなくなった場合などです。
関東では今後震災クラスの地震が発生すると懸念されているので、一時的な操業停止の起きるリスクも考えないといけません。
操業停止すれば、その間売り上げは期待できません。
しかしオフィスの賃料や原材料費などの支払いは待ってくれません。
その結果、一時的に資金ショートを起こすリスクはどの法人でもありえます。
そんな時にビジネスローンを活用するのも一つの方法です。
操業再開し、売上が発生する前の間をしのぐための資金調達です。
ただし慢性的な資金不足を起こしている場合には、ビジネスローンの利用はおすすめできません。
金利が高めなので、ただでさえ資金が回っていっていないのに、さらなる資金繰りの悪化を招きかねないからです。
収支チェックで経営の抜本的な見直しを進め、コストカットしなければ資金繰りは好転しないでしょう。
関東でビジネスローンを選ぶ際のポイントを解説
関東で利用できるビジネスローンはたくさんあります。
初めて利用する際には、どれか一つ選ぶのは簡単ではありません。
数ある関東のビジネスローンの中でどれに申し込むか、選び方のポイントとして押さえてほしいのは以下の3項目です。
1.融資までのスピード
2.借入限度額
3.利便性
それぞれ、なぜ大事なのか、どこを見ればいいのかについて以下で詳しく解説します。
融資までのスピード
ビジネスローンの特徴として見逃せないのは、ほかの資金調達方法と比較して審査がスピーディな点です。
ただ個別の商品を見ると、審査スピードに違いがあります。
最短即日融資が可能な商品もあれば、1週間くらい融資実行まで時間がかかる商品もあります。
今すぐお金が必要などひっ迫した利用の場合、即日融資に対応しているかどうか確認してください。
もし即日融資を希望するなら、消費者金融の商品に申し込むことです。
消費者金融はスコアリングシステムを審査で導入しているからです。
人の目ではなくコンピューターで審査するので、迅速に結果が出ます。
よって最短即日融資が可能なわけです。
一方銀行のビジネスローンは、即日融資はまずないと思ってください。
消費者金融と比較して提出する必要書類が多く、チェックに時間がかかるからです。
また契約時には銀行での手続きが必要になるため、どうしても1日で完結できません。
銀行のビジネスローンでは反社チェックを行うように通達されています。
銀行融資よりは早いのですが、融資実行されるまでには数日程度の時間がかかると思っておきましょう。
借入限度額
もしある程度まとまったお金を融通してほしいと思っているのであれば、個別商品の借入限度額をチェックしておきましょう。
300〜500万円程度の資金であれば、基本どのビジネスローンに申し込んでも借入は可能です。
ただし1,000万円を超える借入を検討しているのであれば、借入可能額がいくらかチェックすべきです。
事業拡大したい、事務所移転のための費用が必要などまとまった資金調達を考えているのであれば、銀行のビジネスローンの中から候補を絞り込みましょう。
ノンバンクと比較して、銀行ビジネスローンは借入限度額が大きい商品が多いからです。
数千万円単位の融資に対応しているような商品も見られるほどです。
また、もし担保として差し出せる不動産などの資産を保有しているのであれば、不動産担保ローンを利用するのも一考です。
不動産の価値次第では数千万円どころか、数億円単位の貸付を受けられる可能性もあります。
ただし返済できなければ、不動産は抵当として押さえられる点も理解しておきましょう。
利便性
利用しやすさを考慮し、ビジネスローンを比較するのもポイントの一つです。
ビジネスローンの中には、オンラインですべての手続きが完了するような商品もあります。
関東で事業を営んでいる人の中には、平日の日中なかなか外出できない方も多いでしょう。
本業が忙しいと、なかなか自由時間がないかもしれません。
オンラインですべての手続きが完結すれば、外出する必要がありません。
パソコンやスマホでネット接続できる環境があれば、その場で申し込みできます。
また24時間・365日いつでも申し込みできる点も魅力です。
さらに借り入れや返済手段が多数用意されているビジネスローンの方が、利便性が高いのでおすすめです。
特に返済で決まった日付の自動引き落としが可能で、ネットバンクで取引できるような商品ならその場でお金を返せます。
多様な返済方法がラインナップされていれば、お金ができた時にすぐに返済できます。
借り入れだけでなく、返済のことも想定してビジネスローン選びを進めましょう。
ビジネスローンの審査は甘い?
関東の事業者でビジネスローンの利用を検討している人の中で「審査は甘いの?」と思っている方も多いでしょう。
とくに資金繰りに窮していると、より確実にお金を借りたいと思うため、無理もありません。
ここではビジネスローンの審査基準はどうなのかについて、詳しく見ていきます。
審査は決して甘くない
ビジネスローンの審査は業者によってピンキリですが一言で言えば、「銀行融資などと比較して審査基準は緩くしているが決して甘くはない」となるでしょう。
もし審査を甘くしたら、信用力に難のある法人に貸し付けてしまいます。
すると貸し倒れが起こり、元本回収できなくなります。
貸し倒れが何度も起こってしまうと、ローン会社の運営も立ち行かなくなります。
貸したお金をきちんと返済してくれる法人を審査で見極めて、貸付を行います。
したがって、誰でもお金を借りられるような審査の甘いビジネスローンはないと思ってください。
ただし銀行融資などと同じような審査基準にしていると、低金利で貸付限度額も高い銀行融資にお客さんが流れます。
そこで銀行融資の受けられなかったお客さんの受け皿として、銀行融資よりも審査を緩めにしています。
よって銀行融資の申し込みをして否決された法人代表者が、ビジネスローンなら審査通過したという事例は結構あります。
銀行融資と比較すれば、ビジネスローンの審査は多少甘いかもしれません。
また銀行よりもノンバンクのビジネスローンの方が審査基準は緩めの傾向が見られます。
それは金利にも反映されています。
銀行系と比較して、ノンバンク系のビジネスローンは金利を高めに設定しています。
これは利息を多めにとることで、貸し倒れリスクをコントロールしているからです。
貸し倒れリスクの高い、多少信用力に問題のある法人にも貸し付けているから金利をやや高めに設定しているわけです。
ビジネスローンで審査落ちするのは?
ビジネスローンの審査は決して甘くありません。
このため、ビジネスローンに申し込んでも審査落ちしてしまう経営者も見られます。
なぜ審査落ちしてしまうのか、いくつか理由が考えられます。
まずは業歴の浅いベンチャーやスタートアップ企業の代表です。
ビジネスローンでは、業歴を審査で重視する傾向があります。
すでに起業してある程度の業歴を有していて、経営基盤がしっかりしているところに貸し付ける傾向が見られます。
業歴2〜3年ある法人を対象に貸付業務を行っているビジネスローンが多いです。
また経営状況が著しく悪化している企業も、貸し付けたお金を回収できないリスクが高いので融資を見送られる傾向が見られます。
赤字決算が続いている法人は、ビジネスローンでも借り入れは難しいと考えておきましょう。
ただ現在は赤字でも、将来性のある事業を行っていると評価されれば融資を受けられる可能性はあります。
さらに税金未納があれば、まず間違いなくビジネスローンは利用できないと思ってください。
税金は国民の義務の一つで、それができていない法人はよほど経営が厳しいと判断されるからです。
もしうっかり税金を納めるのを忘れていたのであれば、ビジネスローンに申し込む前に納税手続きを済ませておきましょう。
ビジネスローンの審査では、法人代表者の信用情報を照会します。
もし過去にローンやクレジットカードの支払いを繰り返し滞納していると、「お金にルーズな人」と評価されかねません。
また債務整理など事故情報があれば、まず融資を受けるのは不可能と考えておきましょう。
特に注意したいのが、記入漏れや記入ミスです。
もし記入情報に間違いがあると、他に提出した書類と整合性が取れません。
その結果、審査で落とされることもあり得ます。
審査落ちにならなくても再度必要書類を提出するように求められ、審査に時間がかかってしまいます。
近年ではWeb申し込みできる商品が多くなっています。
Web申込だとタイプミスや変換ミスなどで思わぬところで記入間違いが起こりやすいので、一度見直してから申し込みフォームを送信したほうがいいでしょう。
スムーズに審査を進めるコツ
ビジネスローンで手早く資金調達したければ、審査をスムーズに進めることが大事です。
審査をスムーズに進めるためには、必要書類をきちんと前もって準備することです。
ビジネスローンの必要書類は商品によって若干異なるかもしれません。
しかし一般的には本人確認書類と収入証明書類、事業関連書類が必要になると思ってください。
本人確認書類は運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなど公的機関の発行した書類をいずれか一つを準備してください。
また収入証明書は決算書や収支内訳書などを用意するのが一般的です。
個人事業主の場合、確定申告書の写しが必要です。
ただし確定申告書を提出する場合には、一つ注意すべきポイントがあります。
それは税理士もしくは税務署の印鑑が押印されていないものだと、必要書類として認められない可能性のある点です。
しかし最近では電子申告で提出する個人事業主の方もいるでしょう。
その場合には、電子申告の受付日時と受付番号が交付されているはずなので、これらが掲載されている書類を併せて提出してください。
そうすれば大抵の場合、必要書類として認められます。
もしこのような書類が手元にない、準備できなければ、ローン会社に直接問い合わせて案内の通りに書類を提出しましょう。
関東でビジネスローンを上手に活用するポイント
関東で法人運営している代表者で、ビジネスローンをうまく活用できれば資金繰りを今まで以上に円滑にできます。
ではビジネスローンを上手に活用するためには、どんなことに注意すればいいのでしょうか?
基本的に以下のポイントを意識して利用するといいでしょう。
1.借入期間は最長半年を目安に
2.借入金額は必要最小限
3.決算期はまたがない
それぞれなぜ重要なポイントか、以下で紹介しますので参考にしてください。
借入期間は最長半年を目安に
ビジネスローンは金利が高めに設定されています。
よって返済期間が長引くとそれだけ余計に利息を支払わないといけません。
このため、ビジネスローンを利用する際には無理のない範囲でできるだけ早めに完済するように心がけましょう。
できれば1ヶ月、無理でも半年以内に返済できるように計画を立ててください。
返済期間を短縮するためには毎月発生する約定返済のほかに、繰上返済を活用することです。
ただしビジネスローンによっては、繰上返済する際に手数料がかかる場合もあります。
繰上返済を検討しているなら、申し込む前に繰上返済に関する条件を確認しておきましょう。
借入金額は必要最小限
ビジネスローンを利用する際には、借入希望額は必要最小限に留めておくことです。
そのためにはいくら必要か、細かく金額を計算しておきましょう。
いくらお金が必要で、自分たちでどの程度用意できるか、不足額はいくらになるか計算することです。
この計算をしていないと、資金ショートを恐れて多めにお金を借りることになってしまいます。
すると利息の支払い額も大きくなって、結果的に自分で自分の首を絞める結果になりかねません。
また多くお金を借りれば負債比率が悪化して、財務指標の数値が悪くなります。
結果的に経営が厳しいとみられてしまって、その後の融資に不利に働く恐れがあります。
決算期はまたがない
ビジネスローンを借り入れたのであれば、決算期をなるべくまたがずに完済するのもポイントです。
ビジネスローンで借り入れれば、その旨決算書に記入しなければなりません。
もし決算日をまたいでしまうと、借入が翌年度にも残ってしまいます。
すると今後銀行融資を受ける際に借入の部分を問題視して、「資金繰りの厳しい法人」とみられる恐れがあります。
その結果、審査落ちの憂き目にあう可能性も出てきます。
もし将来的にまとまった資金を銀行融資で借り入れようと思っているのなら、ビジネスローンの債務は決算期前に返済することです。
関東のビジネスローンのまとめ
金融機関からノンバンクまで、関東で利用できるビジネスローンはたくさんあります。
不動産担保ローンを利用すれば、物件の価値次第では数億円単位の融資が可能かもしれません。
選択肢がたくさんあるので、自分にマッチする商品を慎重に見極めてください。
ここで紹介した選び方のポイントを押さえて、利用しやすいビジネスローンを見つけましょう。
ビジネスローンは銀行融資と比較して、審査基準の難易度は低いといわれています。
ただし決して甘いわけではないので、その部分にも注意してください。