事業資金を即日融資してもらう方法を解説します。即日融資の場合は借入先が限られますが、ノンバンク系のビジネスローンであれば事業資金の即日融資に対応しています。ただし万能ではなく、タイミングの問題や審査内容によっては期待通りにいかない場合があります。今回はノンバンクで即日融資をする際の注意点やビジネスローンのメリット、デメリット、ビジネスローン以外の資金調達方法を紹介しましょう。

事業資金で即日融資を受けられる借入先が限定される

事業資金でどうしても即日融資を受けたい場合、借入先が限定されます。銀行からの融資などはどうしても審査に数日がかかるからです。ただビジネスローンであれば即日融資可能というところがあり、活用したいところですが、それでもタイミングや準備不足である場合は即日融資が受けられない場合が多く注意が必要です。

即日融資を受けるためにはビジネスローンが便利

ビジネスローンの中で即日融資に対応しているところに申し込んでも即日入金してもらうには意識しなければならない点があります。

1. 早めの時間帯に申し込む
2. 必要書類を事前に調査する
3. Web上で完結する業者を選ぶ
4. 即日融資はノンバンク系がほとんど

上記4点について、詳しくみていきましょう。

1. 早めの時間帯に申し込む

即日融資を受ける場合は午前中など、早めの時間帯に申し込むようにしましょう。お昼を過ぎても、申し込み状況や書類面に不備がなくても、当日中の審査に間に合わず翌日融資になる恐れがあります。

2. 必要書類を事前に調査する

ビジネスローンは、銀行融資と比べると必要な書類は少なめです。しかし、個人情報など必要な書類はいくつかあるので、申込時にはすぐに用意できるようにあらかじめ調べておくとよいでしょう。

3. Web上で完結する業者を選ぶ

最近はWeb上で申し込みから融資決定まで完結する金融機関が増えてきています。即日融資を受けるなら前提としてWeb上で完結する業者でないと難しいので、あらかじめ可能な業者を確認しておきましょう。

4. 即日融資はノンバンク系がほとんど

ビジネスローンには銀行系、信販系、ノンバンク系などがありますが、即日融資に応じてくれる業者はほぼノンバンク系になります。申込先がノンバンク系かどうか確認しておきましょう。

事業資金で即日融資での注意点

事業資金で即日融資を希望する場合、いくつか注意点があります。

1. 開業前の融資に非対応な場合がある
2. 確定申告や決算がない場合に非対応の場合がある
3. タイミングや審査内容によって翌日以降になることもある
4. 審査が激甘ではないので落ちる場合もある
5. 違法な闇金業者に注意する

上記5点について詳しく確認します。

1. 開業前の融資や個人に非対応な場合がある

ビジネスローンは銀行融資に断られるような人でも借りられるというメリットがありますが、特に開業前の融資には非対応の金融機関があります。同様に法人専門というビジネスローンもあり、申し込む前に、前提として申し込める対象になっているか確認しましょう。

2. 確定申告や決算がない場合に非対応の場合がある

事業性資金を融通するという性格上、決算や確定申告の内容が審査のポイントになる場合があり、前提としてそのような書類がないような状況であれば、審査以前に非対応となる場合があります。

3. タイミングや審査内容によって翌日以降になることもある

申し込みのタイミングが午後以降になったり、午前中に申し込んでも書類の一部に不備があるなど審査に時間がかかったりすると、即日融資とならず翌日以降になる場合があります。

4. 審査が激甘ではないので落ちる場合もある

ビジネスローンは審査が激甘という情報が流れたりしますが、それは間違っています。確かに銀行融資と比べて審査が簡略化されて早く融資をしてもらえるという物ですが、審査そのものは厳正に行われるので、申込者の状況によっては審査に落ちる場合があります。

5. 違法な闇金業者に注意する

特にノンバンク系のビジネスローンで名前を聞いたことがないような業者の場合は要注意です。違法な闇金業者の可能性が高いからです。闇金業者に手を出すと審査は甘いですが、金利が法外のため後々に大きなトラブルにつながります。

即日融資が可能なビジネスローンのメリット

即日融資が可能という以外にビジネスローンにはいくつかのメリットがあります。

1. 審査が早い
2. 担保や保証人が不要
3. 個人事業主でも利用しやすい

詳しくみていきましょう。

1. 審査が早い

ビジネスローンは審査が早いです。即日融資をしてもらえなくても、翌日に入金をしてもらえるなど、銀行などと比べて明らかに早いのが特徴です。

2. 担保や保証人が不要

ビジネスローンは担保や保証人が無くても融資をしてくれるのが大きな特徴です。保証人になってくれる人がいない、不動産など担保を持っていない人でも融資の可能性があるのが大きな特徴です。

3. 個人事業主でも利用しやすい

一部例外はありますが、ビジネスローンは個人事業主でも利用しやすいと言われています。個人の場合よほど事業の成長性が見込まれないと銀行は相手にしてもらえないので、ビジネスローンは大きな味方です。

ビジネスローンのデメリット

メリットの反面、ビジネスローンにはデメリットもいくつか存在します。

1. 高い金利
2. 低い借入限度額
3. 信用力低下の恐れ
4. 銀行系は即日融資が難しい
上記のデメリットについて解説していきましょう。

1. 高い金利

ビジネスローンは金利が高いのが大きなデメリットです。条件次第では年利10%以上となり、かつては「サラ金」と呼ばれていた消費者金融のカードローンとあまり変わらない金利が設定される場合があり、返済が大変な場合があります。

2. 低い借入限度額

借入限度額が低いのもビジネスローンの特徴のひとつです。銀行融資なら条件次第で億単位という融資も可能ですが、ビジネスローンの場合は数百万、高くても一千万単位くらいの場合が多く、用途が自然と限られます。

3. 信用力低下の恐れ

一般的にビジネスローンをあまり使いすぎると銀行融資の際の信用力が低下すると言われています。あまりビジネスローンに頼りすぎると、銀行融資を申し込む際に影響があるかもしれません。

4. 銀行系は即日融資が難しい

ビジネスローンの中でも特に銀行系が用意しているものについては、即日融資が難しいと言われています。また即日融資に対応しているノンバンク系と比べて少し審査が厳しいという情報もあります。

ビジネスローン以外に即日資金調達する方法

即日資金を調達したい場合、ビジネスローンのほかにもいくつかの選択肢があります。

1. カードローンを利用
2. クレジットカードのキャッシング機能を利用
3. 不動産を担保に融資
4. 有価証券を担保に融資
5. 手形割引を利用する
6. 質屋を利用する
7. ファクタリングを利用する

以上、詳しくみていきましょう。

1. カードローンを利用

事業資金としてではなく、個人の借り入れとしてカードローンがあります。利息は高いですが、原則使途が自由、ビジネスローン同様に即日融資に応じてくれます。

2. クレジットカードのキャッシング機能を利用

クレジットカードにキャッシング機能が付いていれば、少額になりますが困ったときに便利です。

3. 不動産を担保に融資

不動産を持っている場合。担保にして融資を受けることができます。必要書類は多いですが、揃っていてスムーズに申し込みが終われば即日対応してくれるところもあるので検討の対象といえます。

4. 有価証券を担保に融資

不動産がなくても、株券などの有価証券を持っていれば有価証券を担保に融資を受ける方法があります。持っている有価証券が融資の対象となっているなどの条件がありますが、即日対応してくれる金融機関もあるので検討してみましょう。

5. 手形割引を利用する

受取手形があれば、手形割引という方法で資金調達が可能です。割引料が取られますが、負債ではない資金調達方法なので、返済の必要はありません。

6. 質屋を利用する

質屋を利用して資金調達を行う方法もあります。質屋が取り扱う貴金属などを持っていれば、急な出費が発生した時にとても便利な方法です。

7. ファクタリングを利用する

売掛債権を現金化できるファクタリングも素早く資金調達ができる方法のひとつです。売掛金という試算を手数料と現金に分けるだけなので、融資のように負債を増やすことなく、バランスシートの改善にもつながります。

事業資金で即日融資のまとめ

事業資金を即日融資を受ける方法として最も一般的なのはビジネスローンです。但しビジネスローンの申し込みのタイミングや書類の不備によって翌日になったり、金融機関によっては非対応や審査落ちになったりする場合があります。ビジネスローンのメリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、ビジネスローン以外の資金調達方法も視野に入れておきましょう。