「毎月の入出金は把握しているつもりなのに、なぜか手元の資金が足りなくなる」「決算は黒字なのに通帳の残高が減っていく」と悩む経営者の方は少なくありません。資金繰りは、会社を存続させるうえで利益と同じくらい大切なテーマです。
そこでこの記事では、資金繰りを改善する具体的な方法を7つ紹介します。あわせて、社内の対策だけでは足りないときの資金調達手段、資金繰りが悪化する原因や、放置したときに起こりうるリスクもまとめて解説します。
この記事を読めば、自社に合った改善の順番がわかり、今日から着手できる一手が見えてきます。資金繰りに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
資金調達の相談先をお探しの法人経営者の方は、ぜひアクトウィルにご相談ください。銀行や大手で審査に落ちてしまった方、審査に不安がある方にも、無担保・最短即日対応のビジネスローンをはじめ、独自の審査で、法人の資金ニーズに合わせた複数の商品をご用意しています。まずはお気軽にお問い合わせください。
資金繰りの悪化を改善する方法

資金繰りの悪化は、日々の入出金を見える化し、入金を早めて出金を遅らせる工夫を積み重ねることで改善できます。外部からの資金調達に頼る前に、まずは社内でできる対策から着手するのが基本です。
以下の7つの観点で、資金繰りの改善方法を整理しました。
- 資金繰り表を作成する
- 売掛先の回収期日を変更する
- 経費を削減する
- 適正在庫を保つ
- 事業を見直す
- 遊休資産の有無を確認する
- 金融機関から資金を調達する
1つずつ見ていきましょう。
資金繰り表を作成する
資金繰りを改善する第一歩は、お金の流れを見える化する資金繰り表を作成することです。資金繰り表とは、一定期間内の収入と支出を科目別に分類し、手元の現預金がいつ・いくらになるかを表にまとめたものです。
損益計算書は利益を示すものですが、売掛金の回収前でも売上として計上されるため、利益と手元資金は一致しません。資金繰り表を使えば、実際の入金と出金のタイミングを把握でき、資金が不足する時期を事前に察知できます。
会社のお金の流れを整理する目的で、資金繰り表の主な構成項目を以下の表にまとめました。
| 区分 | 主な項目 |
|---|---|
| 前月繰越 | 前月末時点の現預金残高 |
| 経常収入 | 現金売上・売掛金の回収・受取利息 など |
| 経常支出 | 仕入・人件費・家賃・水道光熱費 など |
| 財務収入・支出 | 借入金の入金・借入金の返済・利息の支払い |
| 翌月繰越 | 当月末時点の現預金残高 |
まずは月次で作成し、資金の動きが激しい時期は週単位で管理すると精度が上がります。3ヶ月先までを週ごとに予測する形式は、数週間後の資金ショートを早めに把握できるため、資金繰りが不安定な会社ほど効果的です。
作成した予測と実際の入出金を毎月見比べる予実管理を続けると、ズレが生じた原因が見え、翌月以降の精度がさらに高まります。資金繰り表は一度作って終わりにするのではなく、毎月更新して手元に置く経営のダッシュボードとして活用することが、改善を続けるうえで欠かせません。
売掛先の回収期日を変更する
売掛金の回収が遅いほど、入金までのあいだ手元資金が不足しやすくなります。商品を販売してから代金を回収するまでの期間を回収サイトと呼び、この期間を短くすることが資金繰り改善に直結します。
具体的には、新規取引の契約時に回収期日を早めに設定したり、既存の取引先と支払い条件を交渉したりする方法があります。早く支払ってもらう代わりに割引を提示する早期支払割引という方法もあります。割引率は、自社の採算や取引条件、利益率を踏まえて個別に設定しましょう。
あわせて、支払期日の3〜5日前にリマインドの連絡を入れると、回収の遅れを未然に防げます。回収を早める一方で、仕入代金などの支払サイトはできる範囲で長く設定すると、入金と出金の差がさらに埋まります。
経費を削減する

支出そのものを見直す経費削減も、即効性のある改善策です。特に、売上に関わらず毎月発生する固定費は、一度見直すと継続的な効果が得られます。
見直しの対象になりやすいのは、家賃・保険料・通信費・使っていないサブスクリプションサービスなどです。人件費の削減は最終手段と考え、まずは業務の効率化やムダな支出のカットから進めるのが望ましいといえます。
ただし、削減が売上や品質の低下につながっては本末転倒です。将来の売上を生む投資と、単なるムダを見極めながら進めてください。
適正在庫を保つ
在庫は、仕入れた時点で資金が形を変えて眠っている状態です。過剰な在庫を抱えていると、その分の資金が眠ってしまい、資金繰りを圧迫します。
売れ行きに対して仕入れが多すぎないか、発注のロットやタイミングは適切かを定期的に確認しましょう。売れ残った不良在庫は、値引き販売などで早めに現金化するのも1つの方法です。
在庫の回転状況を数値で管理し、適正在庫を意識することで、資金の目詰まりを防げます。
事業を見直す
複数の事業や商品を展開している場合は、それぞれの採算を確認する事業の見直しも欠かせません。利益が出ていない事業に資金や人員を投じ続けると、会社全体の資金繰りを悪化させます。
事業ごとの売上と費用を分けて把握し、赤字が続いている部門は縮小や撤退も選択肢に入れましょう。限られた資金を採算の良い事業へ集中させることで、会社全体のキャッシュフローが改善します。
短期的な感情ではなく、数字に基づいて冷静に判断することが大切です。
遊休資産の有無を確認する
遊休資産とは、購入したものの現在は使っていない土地・建物・機械設備などのことです。使われていない資産は、維持費や固定資産税だけがかかり続け、資金繰りの負担になります。
自社に遊休資産がないかを棚卸しし、活用する予定がないものは売却して現金化するのがおすすめです。売却できれば、まとまった資金を得られる可能性があり、維持コストの削減にもつながります。
すぐに売れない資産でも、賃貸に出すなどして収益を生む形に変えられないかを検討してみてください。
金融機関から資金を調達する
社内の対策を進めても資金が不足する場合は、金融機関からの資金調達を検討します。ただし、資金調達は一時的な資金不足を補う手段であり、回収サイトや在庫、経費といった悪化の原因そのものを改善する取り組みとあわせて進めることが大切です。銀行や信用金庫からの融資は、審査に通れば比較的低い金利でまとまった資金を調達しやすい傾向にあります。
ただし、審査に時間がかかり、決算内容によっては希望どおりに借りられないこともあります。資金が必要になってから慌てて申し込むのではなく、日頃から金融機関と良好な関係を築き、余裕をもって相談しておくことが重要です。
急な資金需要には、審査スピードの速いノンバンクのビジネスローンを併用するなど、複数の調達先を確保しておくことも選択肢になります。ただし、金利や返済負担を確認したうえで検討しましょう。
資金調達の相談先をお探しの法人経営者の方は、ぜひアクトウィルにご相談ください。銀行や大手で審査に落ちてしまった方、審査に不安がある方にも、無担保・最短即日対応のビジネスローンをはじめ、独自の審査で、法人の資金ニーズに合わせた複数の商品をご用意しています。まずはお気軽にお問い合わせください。
資金繰りの悪化を改善するための資金調達方法

資金繰りを改善するための資金調達には、いくつかの手段があり、スピードや金利、返済の有無がそれぞれ異なります。自社の緊急度や状況に合わせて、最適な方法を選ぶことが大切です。
以下の4つの観点で、資金繰り改善に使える資金調達方法を整理しました。
- ファクタリング
- ビジネスローン
- 公的融資
- 国や自治体の補助金制度
代表的な4つの資金調達方法について、特徴とスピードの目安を以下の表に整理しました。
| 資金調達方法 | 主な特徴 | 調達スピードの目安 | 費用・返済 |
|---|---|---|---|
| ファクタリング | 売掛債権を売却して現金化する | 最短即日の場合もある | 手数料が発生・原則返済不要(契約内容による) |
| ビジネスローン | ノンバンクなどからの事業者向け融資 | 最短即日の商品もある | 商品や審査により異なる・銀行より高めの傾向・要返済 |
| 公的融資 | 日本政策金融公庫などによる融資 | 数週間程度 | 低金利・要返済 |
| 補助金・助成金 | 国や自治体からの支援金 | 数ヶ月かかる | 原則返済不要・後払いが多い |
それぞれの特徴を順に見ていきましょう。
ファクタリング
ファクタリングとは、保有している売掛債権をファクタリング会社に売却し、支払期日より前に現金化する資金調達方法です。一般的な債権譲渡型であれば、融資ではなく債権の売買にあたるため、借入のように負債を増やさずに資金化できる場合があります。対応スピードは契約形態や審査状況により異なりますが、比較的早く資金を確保しやすい点が特徴です。
利用にあたっては手数料が発生し、売掛金の範囲内でしか調達できないという制約があります。一般的な債権売買であれば返済義務は生じませんが、契約内容によっては買戻し義務が問題になることもあるため、手数料や償還請求権の有無を確認することが大切です。
自社とファクタリング会社の2社間で行う方式と、売掛先も含めた3社間で行う方式があり、手数料やスピードが異なります。
2社間方式は売掛先への通知を伴わない形で利用できる場合があり、取引関係に影響しにくい一方、手数料はやや高くなる傾向にあります。3社間方式は売掛先の承諾が必要ですが、手数料を抑えやすいのが特徴です。
契約内容や債権譲渡登記の有無は事前に確認しましょう。売掛金の入金までのつなぎ資金がほしい場合や、借入を増やさずに資金を確保したい場合に向いている方法です。
ビジネスローン
ビジネスローンとは、ノンバンクや銀行が提供する事業者向けの融資です。特にノンバンク系のビジネスローンは、銀行のプロパー融資に比べて審査が早く、最短即日で借りられる商品もあるため、急な資金需要に対応しやすい場合があるのが強みです。
一方で、スピードや利便性の分だけ金利は高めに設定される傾向にあります。担保が不要で利用できる商品もありますが、保証人の要否は商品や審査結果により異なり、法人の場合は代表者の連帯保証が必要になるケースもあります。
短期のつなぎ資金や、銀行の審査に通らなかった場合の選択肢として検討すると良いでしょう。
資金調達の相談先をお探しの法人経営者の方は、ぜひアクトウィルにご相談ください。銀行や大手で審査に落ちてしまった方、審査に不安がある方にも、無担保・最短即日対応のビジネスローンをはじめ、独自の審査で、法人の資金ニーズに合わせた複数の商品をご用意しています。まずはお気軽にお問い合わせください。
公的融資
公的融資とは、日本政策金融公庫や自治体の制度融資など、公的な機関を通じて受けられる融資です。民間の金融機関よりも低い金利で、長期にわたって返済できる制度が多いのが特徴です。
創業期や一時的な業績悪化に対応した制度も用意されているため、資金繰りが悪化した局面でも相談する価値があります。ただし、制度ごとに要件や審査があり、申し込みから融資実行までに数週間程度かかることが一般的で、必要書類も多い傾向にあります。
代表的なものに日本政策金融公庫の各種融資制度や、都道府県・市区町村が信用保証協会と連携して行う制度融資があります。業績が一時的に悪化した事業者を支援するセーフティネット貸付のように、資金繰りが厳しい局面を想定した制度も用意されています。
急ぎでない資金は公的融資でまかない、緊急の資金は別の手段で確保するといった使い分けが有効です。
国や自治体の補助金制度
補助金・助成金は、国や自治体が事業者の取り組みを支援するために支給するお金で、原則として返済が不要です。設備投資や販路開拓など、目的に合った制度を活用できれば、大きな資金負担の軽減につながります。
ただし、申請すれば必ず受け取れるものではありません。補助金は審査で採択される必要があり、助成金も制度ごとの要件を満たす必要があります。対象経費や補助率、支給時期も制度ごとに異なります。
また、多くの補助金は事業を実施したあとに支給される後払い方式のため、当面の資金は自社で立て替える必要があります。公募期間や要件が制度ごとに決まっているため、目的に合うものを早めに探して申請しましょう。
すぐに使える資金ではありませんが、返済不要である点は大きな魅力です。
資金繰りが悪化する原因

多くの場合、資金繰りの悪化には原因があります。原因を正しく突き止めることで、対症療法ではなく根本的な改善につなげられます。
以下の5つの観点で、資金繰りが悪化する主な原因を整理しました。
- 売上が減少・増加している
- 過剰在庫を抱えている
- 売掛金が回収できていない
- 借入金の返済額が増加している
- 適切な資金繰りができていない
それぞれ確認していきましょう。
売上が減少・増加している
売上の減少は、資金繰りが悪化する代表的な原因です。入ってくる資金が減れば、固定費や仕入れの支払いに手元資金が追いつかなくなります。
意外に見落とされがちなのが、売上が急増しているケースです。売上が伸びると、その前に仕入れや人件費などの支払いが先行するため、入金までのあいだに資金が不足することがあります。売上の増加局面でも、資金の流れには十分な注意が必要です。
過剰在庫を抱えている
必要以上の在庫を抱えていることも、資金繰りが悪化する原因になります。在庫は仕入れた時点で資金が形を変えたものであり、売れて現金化されるまでは資金が眠り続けます。
さらに、在庫の保管には倉庫代や管理コストもかかります。売れ残った不良在庫が増えるほど、支出だけがかさみ、資金繰りを圧迫していくのです。
売掛金が回収できていない

商品やサービスを提供しても、その代金である売掛金を回収できていなければ、手元に資金は入りません。回収サイトが長い取引が多かったり、回収が滞っていたりすると、帳簿上は売上があっても資金が足りない状態に陥ります。
取引先の倒産による貸し倒れが発生すると、回収そのものができなくなり、資金繰りへの打撃はさらに大きくなります。売掛金の管理と与信のチェックが欠かせません。
借入金の返済額が増加している
借入金の返済額が増えることも、資金繰りを悪化させる原因の1つです。返済のたびに手元資金が減っていくため、複数の借入が重なると毎月の負担が大きくなります。
特に、返済期間が短い借入や高金利の借入は、月々の返済額が膨らみやすい傾向にあります。返済負担が重い場合は、借り換えによって返済期間を延ばし、月々の返済額を軽減することも検討しましょう。
ただし、返済期間が延びると総返済額が増える場合があるため、金利や手数料、返済総額を確認することが大切です。
適切な資金繰りができていない
そもそも資金の流れを管理できていないことも、資金繰りが悪化する根本的な原因です。資金繰り表を作らずにどんぶり勘定で経営していると、資金が不足する時期に気づくのが遅れます。
利益は出ているのに資金が足りないという状況は、資金管理の不在から生まれることが多いです。日頃から入出金を把握し、先を見通して資金を管理する習慣が、悪化を防ぐ土台になります。
資金調達の相談先をお探しの法人経営者の方は、ぜひアクトウィルにご相談ください。銀行や大手で審査に落ちてしまった方、審査に不安がある方にも、無担保・最短即日対応のビジネスローンをはじめ、独自の審査で、法人の資金ニーズに合わせた複数の商品をご用意しています。まずはお気軽にお問い合わせください。
資金繰りが悪化すると起こりうるリスク

資金繰りの悪化を放置すると、単なるお金の不足では済まなくなります。事業の信用や存続そのものを揺るがすリスクにつながるため、早めの対応が欠かせません。
以下の4つの観点で、資金繰りが悪化したときに起こりうるリスクを整理しました。
- 給与が払えない
- 売掛先との信頼関係が損なわれる
- 融資を受けづらくなる
- 黒字倒産のリスクが高まる
起こりうるリスクを順に見ていきましょう。
給与が払えない
資金繰りが悪化して手元資金が尽きると、従業員への給与が支払えなくなる事態に陥ります。給与の遅配は従業員の生活に直接影響し、モチベーションの低下や離職を招きます。
人材が流出すれば事業の運営が難しくなり、さらなる業績悪化という悪循環につながります。給与の支払いは最優先の支出であり、影響が出る前に手を打つ必要があります。
売掛先との信頼関係が損なわれる
資金が不足すると、仕入先や外注先など代金を支払う相手への支払いが遅れる支払遅延が発生しやすくなります。約束した期日に支払えないことが続けば、取引先からの信用は一気に低下します。
こうした支払いの遅れは、仕入先や外注先だけでなく、売掛先を含む取引先全体との信頼関係にも影響します。一度崩れた信頼を取り戻すのは容易ではなく、取引条件の見直しや取引停止を迫られるなど、事業基盤を大きく揺るがしかねません。
融資を受けづらくなる
資金繰りの悪化が続き、業績や財務内容が悪化すると、金融機関からの評価も下がります。その結果、いざ資金が必要になったときに融資を受けづらくなります。
資金に余裕があるうちは相談しやすく、切羽詰まってからでは選択肢が限られる傾向にあります。追い込まれてから動くのではなく、早い段階で資金調達の選択肢を確保しておくことが重要です。
黒字倒産のリスクが高まる
最も深刻なリスクが、黒字倒産です。黒字倒産とは、損益計算書上は利益が出ているにもかかわらず、手元の資金が尽きて支払いができなくなり、倒産してしまう状態を指します。
たとえば、大口の受注が決まっても材料の仕入れや外注費の支払いが先に発生し、入金は数ヶ月後という取引では、その間の資金が続かなければ支払いが滞ります。
売上を計上しても売掛金の回収が遅れれば、実際の資金は入ってきません。利益と資金は別物であり、利益だけを見て安心していると、資金ショートによる黒字倒産に追い込まれる危険があります。
会社を守るためには、利益と同じくらい資金の流れを重視し、支払いに必要な現預金を常に確保しておくことが求められます。
まとめ

資金繰りの改善は、お金の流れを見える化することから始まります。まずは資金繰り表を作成して不足する時期を把握し、売掛金の回収を早める、経費や在庫を見直す、遊休資産を現金化するなどの社内でできる対策から順に着手するのが基本です。
それでも資金が足りないときは、ファクタリングやビジネスローン、公的融資、補助金といった資金調達手段を、緊急度や状況に応じて使い分けましょう。あわせて、売上の変動や売掛金の回収遅れ、借入金の増加といった悪化の原因を突き止めることで、根本的な改善につなげられます。
資金繰りの悪化を放置すれば、給与の未払いや取引先の信用低下、そして黒字倒産といった深刻なリスクに発展します。利益と同じくらい資金の流れを重視し、早めに手を打つことが会社を守る近道です。
資金調達の相談先をお探しの法人経営者の方は、ぜひアクトウィルにご相談ください。銀行や大手で審査に落ちてしまった方、審査に不安がある方にも、無担保・最短即日対応のビジネスローンをはじめ、独自の審査で、法人の資金ニーズに合わせた複数の商品をご用意しています。まずはお気軽にお問い合わせください。





